情報化シンポジウム・イン・西東京  
 
やさしさとふれあいのまち
〜新しいかたちのコミュニケーション社会の創出〜
 去る11月27日、「情報化シンポジウム・イン・西東京」を西東京市で開催した。今回は「新しいかたちのコミュニケーション社会の創出」をテーマに、第一部が基調講演、第二部がパネルディスカッションの二部構成で行われた。参加者は約100名。

坂口氏
坂口 市長
井上氏
井上 氏
 第一部の基調講演に先立って、地元西東京市の坂口市長から「西東京市はちょうど次期 情報化基本計画の策定に着手したところであり、非常に良い時期に情報化シンポジウムが開催された。本日の討議内容を計画に是非反映させたい」との趣旨の挨拶があった後、基調講演Tでは総務省自治行政局地域情報政策室長の井上知義氏より、「ITを活用した地域社会の活性化」に向けた総務省の取り組みが紹介された。2010年度までに利便・効率・活力を実感できる電子自治体を実現するという目標のもと「行政サービスの高度化」「行政の簡素化・効率化」「地域の課題解決」に取り組んでいくという説明があった。


井堀氏
井堀 氏
 基調講演Uでは市川市情報政策監の井堀幹夫氏より、「人と人がつながる電子自治体の推進」というテーマで市川市の取り組み事例(地域ポイント制度,eモニター制度、安心安全への対応など)、地域におけるIT活用の5つのポイント(利用者指向によるオープンサービス、官民連携によるワンストップサービスなど)が紹介された。
 取り組み事例の中でも市が指定するボランティア活動やエコロジー活動などへの参加によりポイントがもらえる地域ポイント制度については、市長を始め参加者の関心を集めた。市川市の地域ポイント制度は、市民等に地域への関心を持ってもらい、市民活動への理解と参加を広げながら市民活動を支援するのが目的であり、ポイントは公共施設の利用料などに使うことができる。


 第二部のパネルディスカッションでは、西東京市情報政策専門員を務める武蔵野大学大学院教授佐藤佳弘氏がコーディネーターとなり、パネリストとして上記の市川市情報政策監の井堀幹夫氏、藤沢市市民電子会議室運営委員長の田中美乃里氏、掛川市IT政策課の早瀬公夫氏、西東京NPO推進センター〔セプロス〕理事長の浜c子氏、さらに上記の総務省井上知義氏がコメンテーターとなり、「新しいコミュニケーションやサービスに向けての課題と解決策」というテーマで報告および意見交換が行われた。
 田中氏からは藤沢市市民電子会議室の事例を通してインターネット上のコミュニティの運営状況が紹介され、地域にある情報をハンドリングできる仕組みをつくること、地域にある人・物・こと・思いが活きる仕掛けをつくることが重要であるとの話があった。
 早瀬氏からは掛川市の電子コミュニティ「e−じゃん掛川」をどう活性化しているか、地域生涯学習センターが核となる役割を果たしている状況が説明された。また西東京市の浜氏からはNPO法人〔セプロス〕が展開している高齢者を対象とした見守りネットワーク「リボンネットワーク」の取り組み状況についての説明がなされ、活発な意見交換が行われた。フロアからも高齢者がコミュニティに参加できるような配慮が必要との問題提起があった。

パネル1
パネル風景
パネルディスカッション


 本シンポジウムを通して、高齢化社会を見据えた新しいかたちのコミュニケーション社会の構築に向け、コミュニティの今後のいくつかの方向性およびITの効果的な活用策が確認できた。