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トップページ > 生産性運動 > 京都宣言 地球社会化時代における生産性向上についての5つの主張(1990年10月 第4回国際生産性シンポジウム)


■京都宣言 地球社会化時代における生産性向上についての5つの主張
      (1990年10月 第4回国際生産性シンポジウム)

京都宣言
地球社会化時代における生産性向上についての5つの主張

1990年10月
第4回国際生産性シンポジウム

前 文
   加速する技術革新と企業活動のグローバライゼーションが,人々のくらしと仕事のあり方を変え,また世界の国々や地域間の相互関係を益々緊密にしつつある。
   この新しい歴史的段階において,生産性の向上を一層促進し,その成果をより多くの人々が分かち合う事を願い,われわれは次の主張を提案する。

1.人間尊重
   生産性の向上は人間性,とりわけ人間の創造的能力を尊重し,それが最大限に生かされるような生産のしくみをつくる事が重要である。それは,単に機械化,あるいは組織変革を別々に進めるだけでは達成できない。
   そのしくみは,働く人々の人間としての願望や関心を配慮し,ハードウェアやソフトウエアの技術と人材開発を適切に総合してはじめてできるものである。

2.労使協力
   生産性の向上は,労使が共通の目標と相互の信頼に基づいて協力することによってのみ達成することができる。両者が効果的に協力するためには,情報,努力,成果を共有することが必要である。
   信頼関係を築き上げるためには,経営は雇用保障と生産性向上成果の公正分配の原則を尊重し,労働は生産性向上のために経営に対し協力することが肝要である。

3.社会の理解
   生産性の向上は社会進歩の過程である。それは人々や組織,そして政府が生産性の向上を通じてより良い生活と,より大きな自由を実現するという共通の目標を理解し,使命を分かち合い協力し合う過程である。
   その意義を皆が理解することが,進歩を可能にする基盤である。

4.国際協力
   生産性の向上は,世界のあらゆる社会,経済,地域で享受できる利益でなければならない。生産性の向上を進め,ひろく普及するためには,われわれはお互いの経験を理解し合い,学び合わなければならない。情報の共有や技術移転,そして経済協力のための国際的ネットワークづくりが,このプロセスを促進する基礎となる。

5.未来への協力
   生産性の向上は,より良き未来を信じそのために努力しようとする心構えである。われわれは今日のより良き生活のためのみではなく,明日の,そして未来の世代のためにも協力しなければならない。教育への投資,自然環境の保護,人権および人間の尊厳を尊重するための国際協力は,より良き未来を築くための大切な努力である。



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