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頭で分かっていることと、体現していることとは違う 2007年6月15日号
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「商売繁盛経営を行うために必要なことはどんなことでしょうか」この問いかけにどう答えますか。その答えは、「売れ筋商品や流行のものを売る」「世間の目を引くことをしてお客を集める」「ともかく値段を安くする」などといったことでしょうか。
でも、こういったことを考えるのであれば、すでに商売繁盛経営とは程遠い経営となっているか、今後、そうなっていく可能性が非常に高いと言わざるを得ません。
そもそも商売繁盛とは、商売の業績が上がりにぎわい栄えることです。商売の業績を上げるために、世の中で売れているものを売ったり、世間の目を引いたりすることはまったくの間違いだとはいえません。しかし、そうしたことだけをしていても、一時的に賑わいはするかもしれませんが、おそらく長くは続かないでしょう。なぜなら、こうしたことを行って、経営が行き詰ったところはいくらでもあるからです。
また、「値段を安くする」、デフレが叫ばれる今の世の中では、当たり前のことのように言われますが、これも一種のカンフル剤のようなものです。もちろん、経営としてお客様によりよいものをより安く提供するとの考え方は素晴らしいものだと思います。しかし、低価格を追求するということは、一過性、一時的なものではなく、日々より安いことを実現していくために常にコストダウンを行っていく必要があります。そういった低価格を実現していくための仕組みを敷き、組織全体で実現できる体制はできていますか。しかも、すでに低価格路線を打ち出して、その仕組みや体制、ノウハウを持ち、先行している組織もあれば、業界再大手といわれるような莫大な経営資源を持っている組織もあります。そうした大手に勝つために、しかも、後から参入していって勝算はあるのでしょうか。
商売繁盛の経営とは、一時的な業績向上や集客ではなく、商売繁盛であり続けられるようにするということです。もっと言うと、「商売が繁盛したからいい経営なのではなく、いい経営だから商売が繁盛する」のです。それは、売れ筋商品や流行っているものを売るのではなく、売れるもの・流行るものを生み出すこと、世間の目を引いてお客を集めるのではなく、お客さんに認められることでお客さんに来てもらうこと、こうした経営を行うことです。また、低価格路線でいくのなら、この路線を踏襲し続けられる経営を行うことです。
こんなふうに言うと、「当たり前なことだ」と思われるかもしれませんし、筆者自身も担当するセミナーなどで言われたこともあります。ですが、そうした場合、まず、「それでは、こうしたことが本当にできていると言えますか」「できているなら、その根拠はどういうものですか」と伺います。これは、できていないと否定しているわけでも、詰問しているわけでもありません。こういった場合に聞きたいのは、経営にどんな意図をもって、どんな人たちとどういうやり方をしているのか、その有り様やその出来具合をどんなふうに見ているのか、そういったことを聞こうとしているにすぎません。
頭で分かっていることと、日々の行動としてできている、体現していることとは違います。次回以降は、こうしたことを分かりやすくみていくために実在の組織を例に考えていきたいと思います。
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【筆者略歴】
Performance Excellence Associates
(パフォーマンス エクセレンス アソシエイツ)
代表 坂本 崇氏
業績向上コンサルタント。
問題解決やコーチングのような思考とコミュニケーションの各種スキルを活用して、外資系大手コンサルティングファームから中小企業や行政組織まで、ビジネス能力の向上を経営力アップに無理なくつなげ組織の業績向上を実現している。
ホームページ http://www.e-management.jp/
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