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経営とは理想を追求すること   2008年3月25日号

   これまでの連載を通じて、最後にお願いしたいことは、「経営とは自らの理想を追い求めていくもの」ということを強く胸に刻み込んでいただきたいということです。どんな会社や組織であっても、最初はだれかが「世の中や社会に対してこんなことをしていきたい(価値を提供しよう)」と思っていたにすぎません。でも、「それって無理だよ」、「できっこないよ」などと考えるのではなく、「どうやったらできるのか」、「それを成し遂げるにはどんなことが必要なのか」など、理想とすることの実現に向け、考えながら模索し続けた、成し遂げることをあきらめなかった、そういうことです。

   こうしたことが決定的に重要です。もちろん、時と場合によっては一次対処的に、または、緊急避難的に対応することも必要です。しかし、他社がやっているから、もしくは流行っているからといって、目の前の対処策に飛びついているようでは、自分で考え、実行していくという経営の大前提を見失っていると言えます。

   そうではなく、まずは、稚拙と思われても結構ですので、自分の思いや考えを大事にして、どうすれば思っていることを実現できるのか、それを一足飛びにやってしまおうとするのではなくて、この連載で紹介した「組織が目指す姿」、「顧客を理解する」、「競争状況を知る」、「経営資源を知る」の四つの視点で確認しながら、一つ一つ取り組んでいくことです。こう言ってしまうと、なにか遠回りのような印象を与えてしまうかもしれませんが、商売繁盛の経営をしている会社ほど、実はそういったことに愚直に取り組んでいます。そして、一歩一歩階段を上がるかのように自分たちのレベルを高めているのです。

   今回の連載では、「こうすれば儲かる」、「こうすれば経営がうまくいく」といったことではなく、顧客に喜んでもらいながら商売を繁盛させる、そんな経営をするための考え方や会社を見ていくときの視点を紹介してきました。

   「あなたの会社の経営チェック」の問いかけは、全部でせいぜい20程度ですから、人間ドックや健康診断を受けるつもりで、一度取り組んでみて下さい。

   商売繁盛の経営とは、商売の業績を上げ、にぎわい栄えることで、一時的な業績向上や集客を目指すものではありません。商売繁盛であり続けられる経営をするということです。たとえ小粒であったとしても、きらりと光る経営を実践していただきたいと思います。


【著者概略】
Performance Excellence Associates
(パフォーマンス エクセレンス アソシエイツ)
代表 坂本 崇氏

業績向上コンサルタント。
問題解決やコーチングのような思考とコミュニケーションの各種スキルを活用して、外資系大手コンサルティングファームから中小企業や行政組織まで、ビジネス能力の向上を経営力アップに無理なくつなげ組織の業績向上を実現している。

ホームページ  http://www.e-management.jp/

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