日本生産性本部に、メンタル・ヘルス研究所が産声を上げて早30年が経過しました。当研究所は産業人の心の状態を測定する手段として「JMI健康調査」を開発し、それ以降企業現場の改善や組織の活性化に取り組み、また産業人のメンタルヘルスに対する様々な提言をこれまで展開してきました。
そして現在、産業界のメンタルヘルス問題は深刻さを増し、精神的不調者の急増、それへの行政の対応など新たな局面を迎え、より精緻なソリューションへと新しい方向性を示すことが時代の要請として求められています。当研究所としても、JMI健康調査を進化させた新しい診断ツールの開発、労働安全衛生法改正に合わせたバージョンアップを進めています。また東京大学との連携で「健康いきいき職場づくり」を推進し、日本の産業界の元気を取り戻すべく活動を展開しています。
新たな潮流の中で、昨年度に引き続き第2回目のヘルスケアマネジメントカンファレンスを開催する運びとなりました。今回は「元気のある組織はこうしてつくる〜一人ひとりの「重さ」を活かした組織活性化」というテーマとし、企業事例を通し、皆様とともに産業界の課題を整理していきたいと思います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 |