調査・研究新入社員意識調査

平成14年度 新入社員「働くことの意識」調査結果

2002年6月14日
公益財団法人 日本生産性本部

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財団法人 社会経済生産性本部と社団法人 日本経済青年協議会(代表幹事 山口修司郎)は、平成14年度新入社員を対象に実施した「働くことの意識」調査結果をとりまとめた。この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来34回目を数え、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものである。

平成14年度新入社員「働くことの意識」調査の主要結果

  • 就職活動で利用された情報源は「会社説明会」(81.2%)に次いで、「インターネットの企業ホームページ」(76.6%)がランクされ、インターネットが活用されていることが目をひく。この傾向は四年生大卒において顕著で、また昨年と比較してもさらに利用度が高まっている。
  • 就職先の企業を選ぶ基準では、最も多かった回答は「自分の能力、個性が活かせるから」で、全体の31.3%であった。以下「仕事がおもしろいから」(20.1%)、「技術が覚えられるから」(17.9%)など、個人の能力、技能ないし興味に関連する項目が上位を占めた。反面、勤務先の企業に関連する項目、「一流会社だから」(2.6%)、「経営者に魅力を感じて」(3.0%)、「福利厚生施設が充実しているから」(0.7%)などは10%に満たない数値であった。終身雇用制の後退を背景とする、昨今の「就社」より「就職」という傾向を反映しているものと思われる。
  • 就労意識については、1位「仕事を通じて人間関係を広げていきたい(96.3%)」、2位「どこでも通用する専門技能を身につけたい(94.5%)」、3位「社会や人から感謝される仕事がしたい(91.9%)」がベストスリー。昨年との比較では、「いずれリストラされるのではないかと不安だ」が36.2%から41.8%に、「いずれ会社が倒産したり破綻したりするのではないかと不安だ」が25.5%から29.8%に増加しており、会社そのものや、雇用の安定性への信頼感が低下している。
  • 仕事中心か生活中心かでは、「仕事と生活の両立」という回答が大多数(80.6%)を占め、「生活中心」(10.9%)、「仕事中心」(8.4%)という回答を大きく上回る。
  • 職場で感じる生きがいでは、上位では「仕事がおもしろいと感じるとき」(28.3%)、「自分の仕事を達成したとき」(21.5%)、「自分が進歩向上していると感じるとき」(17.7%)と続き“自分自身の充実感”を重視する傾向がうかがえる。
  • 一般的な生活価値観では、「他人にどう思われようとも、自分らしく生きたい(89.0%)」「明るい気持ちで積極的に行動すれば、たいていのことは達成できる(85.5%)」が上位を占め、自分らしくポジティブに生きることが志向されている。
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