生産性運動とは

第二次世界大戦後、戦禍からの復興をめざす欧州諸国では、高い生産性を誇る米国の経営手法を学ぶための視察団を送り、その成果を自国の再建・自立に活かす生産性運動が広がっていました。これに触発されて日本では1955年に、生産性運動の中核組織として日本生産性本部が設立され、戦後の日本経済の復興と高度経済成長を支えました。

生産性運動の目的は「国民の生活水準の向上」であり、生産性向上はそのために不可欠な手段です。日本生産性本部には経済界・労働界・学識者の三者が参画しており、生産性運動の推進には労使の協力が不可欠との設立当時の強い思いを反映して、「生産性運動三原則」(①雇用の維持拡大、②労使の協力と協議、③成果の公正な分配)を掲げています。

日本生産性本部から米国に派遣された視察団(1960年代)