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第64回 軽井沢トップ・マネジメント・セミナーを開催しました

2019年7月5日

公益財団法人 日本生産性本部は、2019年7 月3 日から5 日にかけて第64回軽井沢トップ・マネジメント・セミナーを開催しました。本セミナーは1959年に日本で初めての経営者セミナーとして始まって以来、夏の財界セミナーのトップをきって毎年開催されているものです。

64回目となった今年は、「オープンイノベーションによる『攻め』の経営」を統一テーマとし、グローバル化が進みデジタル技術が高度化する“変革”の時代に、経営がどうあるべきかを探りました。初日のウェルカムスピーチには、製品、設備、サービスを誰もが利用できるようにするユニバーサルデザインを、障害者の視点から手掛けているミライロの垣内俊哉代表取締役社長をお招きしたほか、2日目には日立製作所の東原敏昭社長に、最新のデジタル技術を駆使した自社の取り組みなどについてご講演いただきました。またセミナー期間中には他の企業、大学・研究機関など外部との連携=オープンイノベーションをテーマにしたパネルディスカッションや、ダイバーシティ、サービス産業の生産性改革などについて具体的な事例からひも解く分科会などを開催。総勢約120人の参加者からも発言・質問があり、活発な議論が行われました。

コーディネーターを務めた冨山和彦・経営共創基盤最高経営責任者は最後にセミナーを総括して、「『結合』、『共創』がイノベーションの本質であり、イノベーションは本質的にオープンなもの。異質なものといかに共生できるかが競争力の源泉となる。均質性、同質性の20世紀から、21世紀は個別性や多様性から価値を見出し、経営資源を導き出すことが勝負になっている」と述べ、参加者にそれぞれの組織の変革を促しました。