お知らせ

生産性新聞「コロナ危機に克つ」連載開始について

2020年5月25日

新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々およびご家族・関係者に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。併せて、未曽有の事態の最前線に立ち、私たちの暮らしを支えてくださっている方々に心より感謝申し上げます。

新型コロナウイルスの感染拡大により、図らずも私たちの命や生活、組織の存続や雇用は危機にさらされ、暮らしや仕事といった日常は激変を余儀なくされています。そしてその影響は、社会や経済の仕組みのみならず、人々の意識や価値観にまで及ぼうとしています。今回のコロナ危機が緊急事態宣言解除後も第二波、第三波と続くであろうことを踏まえれば、今や私たちは未知のウイルスとの共存という人類史的なテーマに立ち向かわねばならないのかもしれません。歴史に刻まれるであろう今日の事態に対し、私たちは如何に向き合うべきか。何を伝えていくべきか。そうしたことを考えていく第一歩として、このたび、当本部が発行している生産性新聞で特別連載「コロナ危機に克つ」を始めることとしました。

この連載には、大きく三つの想いを込めています。まず、医療、小売、物流をはじめ日々の生活や命に直結するさまざまな現場で戦時下にも匹敵する闘いに挑んでいる皆さんの取り組みや声を紹介し、応援したい。第二に、この危機がもたらす変化やインパクトを受け、そこから創意工夫によって生まれる変革を掘り下げたい。そして第三に、このコロナ危機がいま日本や世界に問うていることを模索したい。組織・個人の関係性、人とのつながり、生き方、暮らし方、働き方、企業や組織の営み、サプライチェーン、消費行動・文化・教育、さらには国、地域、国際社会、政治行政のあり方や社会経済システムなど、さまざまなことが歴史的転換点にあると捉えています。

どのような局面においても、動くのは人であり、動かすのは人智です。この連載を、日本生産性本部としても、私自身としても、これからの歴史の一端を担う歩みをともに進める契機としたいと考えています。

公益財団法人 日本生産性本部 理事長 前田 和敬