ビジネス・キャリア検定とは

ビジネス・キャリア検定とは

ビジネス・キャリア検定の前身となるビジネス・キャリア制度は、ビジネス・パーソンの広範囲にわたる職務を体系化した学習支援制度として、1994年(平成6年)に労働省(当時)によって創設されました。事務系職務に従事する人たちが、担当する職務を適切に遂行するために必要な専門知識を体系的に修得していくことを目的とした学習制度です。

創設以来、ビジネス・パーソンの学習支援システムとして高い評価を得ていたビジネス・キャリア制度は、2007年(平成19年)に「ビジネス・キャリア検定」として全面的にリニューアルがなされ、事務系職種を網羅する唯一の公的資格となりました。

ビジネス・キャリア検定は、企業の職務・能力レベルに応じて体系化された44の試験からなる「ビジネス・キャリア検定試験(公的資格/1級・2級・3級・BASIC級)」と、検定基準に対応する「標準テキスト」および「ビジネス・キャリア検定認定講座(学習ツール/2級・3級)」から構成されます。

ビジネス・キャリア検定試験は実務能力を公的・客観的に評価・証明することができ、またビジネス・キャリア検定認定講座はビジネス・キャリア検定基準に基づく専門知識・実務能力を効率よく修得することができます。

ビジネス・キャリア検定試験

ビジネス・キャリア検定試験は、事務系職種8分野・4レベル・44試験区分で実施されます。検定基準は、国が整備する「職業能力評価基準」(ナショナル・スタンダード)に準拠しています。
検定試験は中央職業能力開発協会が年2回・全国47都道府県で実施します。

  • 中央職業能力開発協会は、ビジネス・キャリア検定試験のほか、国家資格の技能検定制度、技能五輪国内大会などを実施する厚生労働省所管特別民間法人です。

ビジネス・キャリア検定各レベルのイメージ

【1級】

企業全体の戦略実現のための課題を創造し、一定の専門分野の知識およびその応用力を活用して資源を統合し、調整することができる。
(対象者:実務経験10年以上の部門長、ディレクター相当職を目指す方)

【2級】

職務に関連する幅広い総合的な専門知識をもとに、グループやチームの中心メンバーとして、創意工夫を凝らし、自主的な判断・改善・提案を行いながら業務を遂行することができる。
(対象者:実務経験5年程度の課長、マネージャー相当職を目指す方)

【3級】

職務全般に関する幅広い専門知識をもとに、担当者として上司の指示・助言を踏まえ、自ら問題意識を持ち定型的業務を確実に遂行することができる。
(対象者:実務経験3年程度の係長、リーダー相当職を目指す方)

【BASIC級】

仕事を行ううえで前提となる基本的知識をもとに仕事の全体像が把握でき、職場での円滑なコミュニケーションを図ることができる。
(対象者:学生、内定者、新入社員など)