<経営アカデミー> 経営戦略コース(2025年度)
本コースでは、一流の講師陣による多彩な視点から「経営戦略」の主要理論やフレームワーク、ケーススタディを学びますが、それらを単に学ぶだけでは、経営の現場で使いこなすことはできません。学んだ理論を実践できるかどうかは、現実に起きている具体的事象から、その背景にある本質を見抜き、いかに抽象化(概念化)できるかにかかっています。
事象を抽象化することで、例えば、他社や他業界で起きている事象との共通点を見出し、より多くの選択肢を構想でき、またその中から最適解を選び取ることができるようになります。
そして何よりも重要なのは、描いた最適解(最良の戦略)を、誰かがやるのを待つのでなく、自らが先頭に立ち実行するのだという気概と視座の高さを持つことです。
プログラムの詳細はこちらまで。
パンフレットはこちらからダウンロードできます。
開催日程
時期:2025年 6月~2026年 3月
曜日:火曜日(月3~4回)
時間:18:00~20:30
合宿:2回
全日数:37日程度
*講義17コマ、グループ研究22コマ、合宿含む
研修の特徴
- 特徴
1 -
【本質的議論】
課題に対する議論が表層的なもので終わるか、事象の本質にまで到達できるようになるかは、相当程度の時間をかけた「議論の訓練」が必要です。
本コースでは参加企業が直面している現実的な課題に対し、講義担当の講師や、グループ指導講師、また異業種メンバーと共に深く広い議論を行う時間を多く設けています。簡単に「それらしい答え」を出さず、妥協せず考え抜く訓練を行うことで、事象の概念化が可能となります。この繰り返しにより、あらゆる事象に適用可能な理論構築力を養うことができます。
- 特徴
2 -
【理論と実践の往復】
合計17 コマ(2023 年度予定)の講義時間だけでなく、グループ指導講師より多くの最新論文、研究成果、ケーススタディ等の紹介が行われます。日常から離れた環境の中で、普遍的経営戦略論から時代に応じた実践論まで幅広く学ぶことができます。
参加メンバーはほぼ毎週行われる講義や議論と並行して、日々直面する組織や人の問題という現実と対峙する中で、理論と実践の往復が促されます。このように、考え続ける環境に置かれることで初めて、学びが現実的な意味をもつようになります。
- 特徴
3 -
【生涯のネットワーク形成】
本コースは実務を抱え、日々難しい意思決定と実行の渦中で奮闘する方々ばかりが集まります。忙しい業務の中で、自組織や事業、自身のさらなる成長のために学びを深め、戦略を描くリーダーとなろうという同じ目標に向かい、タフなスケジュールをこなす同士として、毎年参加メンバーは強い信頼関係を作りだしています。
経営アカデミーで苦楽を共にした仲間は、コース修了後も5年、10年とつながりを持ち続け、ビジネスにおける相談相手としてはもちろんのこと、プライベートでも信頼関係を築くほど、貴重な存在になっています。
プログラム概要
経営アカデミーのコースプログラム
プログラムは講義・グループ研究・リフレクションの3つで構成されています。
講義とグループ研究を並行して進めることで、体系的な学習と実務の往復を促し、自己の気づきや成長・課題を、「リフレクションノート」を通して振り返り、実践へと橋渡ししていきます。
業務繁忙の中、講義やグループ研究を仲間とともに乗り越えた先にある長期の人的ネットワークは、経営アカデミーの魅力の1つです。
講義
―知の獲得と議論の場
学界を代表する一流の講師陣ならびに第一線のビジネス・パーソンが指導。産業界の課題に精通した講師陣による最新の理論と実践実例を学びます。
- テーマ(2024年度実績より抜粋)
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- 「経営戦略の基礎、全社戦略」網倉 久永 上智大学 教授
- 「価値創出・獲得のための経営の軸足」青島 矢一 一橋大学イノベーション研究センター 教授
- 「事業再生の現場から見た経営戦略」冨山 和彦 経営共創基盤 IGPIグループ 会長
- 「意思決定のマネジメント」長瀬 勝彦 東京都立大学 教授
- 「企業理念と経営戦略」佐々木 圭吾 椙山女学園大学 教授
- 「事業経済性:リアル経営分析」木村 尚敬 経営共創基盤 パートナー
- 「アントレプレナーシップと新規事業創出」福嶋 路 東北大学大学院 教授
- 「ビジネスモデル」西野 和美 一橋大学大学院 准教授
- 「イノベーションの実践」井上 達彦 早稲田大学 教授
- 「事業構造転換と成長戦略」中村 善貞 元 富士フイルム株式会社R&D統括本部/イノベーションアーキテクト 代表理事
グループ研究
―参加者相互の問題意識をベースとした議論と整理の場
- 経営アカデミーの「グループ研究」とは
-
講義とは別にグループでのテーマ研究に多くの時間を充てています。
多業種、多職種から集まった、異なる視点をもつメンバーと協働で、問題・課題意識の共有、テーマ設定、仮説構築と検証を行い、論文にまとめます。
一連のプロセスを通じて、表面的な事象の背景に存在する本質を掴みとって概念化する能力、古典から最新の研究を解読・理解する能力、自信を持って主張し他者に共感する人間関係力を磨きます。
- 研究テーマ(過去実績より抜粋)
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- パーパスはどこに行った~なぜ日本企業はパーパスを導入するのか~
日本企業がパーパスを導入する理由を財務・非財務効果で検証したうえで、定性的比較分析により考察した。 - 事業再編に伴う事業分離についての研究
環境変化の激しい中、企業の事業再編戦略として事業分離に着目し、その成功事例の長期メカニズムを明らかにした。 - 経営者リレー、アレ(A.R.E.)なバトンの渡し方~企業パフォーマンスを向上させるための経営者の継承~
経営者と企業パフォーマンスの影響に関する先行研究レビューの後、好業績企業の経営者交代の在り方を詳細に調査。 - 気合×根性のシナジー~夢から始まる真のシナジー~
クロスボーダーM&Aとシナジー効果の関係を多数のインタビューやAIを活用した調査により明らかにした。 - 働き方改革の意図せざる結果の研究~A社の事例~
一般的に良いものとされる社会現象に対して、個人の行為が合成された結果が、組織レベルで意図しない結果を生む可能性があることを、「働き方改革」を事例に詳細に調査した。 - トランスフォーマティブ・イノベーションのためのエコシステム戦略~経済的価値が不確実なBXの事例~
社会のあり方そのものを大きく変えるイノベーション実現のための、エコシステム形成のメカニズムに迫った。
リフレクション
―自己の振り返りと定着の場
講義ごとに学んだ内容、そしてそれを自社の経営や業務にどう具体的に活用するか、「リフレクションノート」にまとめます。
また、研修前・中間・修了時点で目標設定や自己の振り返り、課題の整理を行い、自己の学びを客観的に把握し、行動変容をもたらします。
詳細
パンフレットはこちらからダウンロードできます。 - パーパスはどこに行った~なぜ日本企業はパーパスを導入するのか~
備考
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お問い合わせ先
公益財団法人日本生産性本部 経営アカデミー
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