実践型ビジネススクールのノウハウをリーダー育成に展開

金融業

トヨタファイナンス

【日本生産性本部が本社・支社の若手・中堅リーダーを対象に、20187月から20194月までの10カ月間、「ソリューション提案力養成研修」を実施した「トヨタファイナンス」の黒葛原礼和 トヨタファイナンス地域統括部支社統括グループグループマネージャーに伺いました。】

今、自動車業界は100年に一度の変革期といわれている。新たな移動サービスを提供する「Maas」や「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)へと競争の軸足が変化しつつある。また、金融においても、フィンテックの進展による決済手段の多様化、キャッシュレス化など、動きはかなり急であり、部分ではなく全体の動きを察知し環境変化に対応できる力が求められる。

このような状況のなか、当社の取引先である販売店は、人口減少や顧客の高齢化などを背景として、既存の保有ビジネスに加えて、地域の困り事に向き合うための生活サービスなど、新しいサービスを検討・開始する動きも出始めている。

今回の研修を通じて、従来意識できていなかった地域特性の理解や販売店の経営課題の分析・把握を踏まえて販売店の経営支援をどのように行っていくかについて考えた。ありがちな座学研修で終わらないようにトライアルとして販売店にもご協力をいただき、業務として商圏分析やマーケティング戦略など経営診断の一連の流れをじっくり学ぶことができた。

それなりの日数をかけたことで、参加者の負荷もかかったが、研修後のアンケートでは参加者全員がやりがいや面白さを感じたと答えるなど、研修の評価は高かった。「学んだ内容を活用することで、販売店へ今以上の貢献ができるという可能性を感じた」といった意見が見られた。

「自社の現状はどうなのか、どこにチャンスがあるのか、考えを整理するよい機会となった」とご協力いただいた販売店からの評価も高く、今も継続して、報告会での提案内容の実現に向けたサポートをさせていただいている。座学だけではとてもここまでいかなかっただろう。

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