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第68回 軽井沢トップ・マネジメント・セミナーを開催

2025年8月5日

日本生産性本部は7月9~10日の2日間、第68回軽井沢トップ・マネジメント・セミナーを長野・軽井沢で開催しました。「令和時代の生産性改革~未来を切り拓く経営者の役割~」を統一テーマに、企業が持続可能な成長に向けて経営革新を推進し、日本を活性化していくために求められる生産性改革を構想しました。


令和時代の生産性改革を構想

日本生産性本部の小林喜光会長は開会のあいさつの中で、「新型コロナウイルス、生成AIなど過去の延長線上にないことが次々と起こり、従来のルールやシステムが通用しない大変革の時代に入っている」との見方を示しました。
そのうえで、「生成AIは脳の外部化という未知の領域へ突入しており、私たちは『人間とは何か』という根源的な問いに直面している。心や感性の価値をどう経済成長に結び付けることができるか、これが令和時代に求められる生産性改革だ。日本が再び世界と伍する国へと変革するのか、岐路に立っている」と語りました。
続いて、IGPIグループ会長で、セミナーの総合コーディネーターを務める冨山和彦氏が問題提起を行いました。
冨山氏は生成AIを活用した構造改革であるAXに向けて、「ホワイトカラーの仕事がなくなり、DX人材がリストラ対象になる」と述べました。そのうえで、「日本は人手不足時代に突入しており、労働生産性向上と失業問題のトレードオフがなく、付加価値労働生産性を上昇に転じさせる絶好機だ」とセミナー参加者らに呼び掛けました。
この後、日立製作所取締役会長代表執行役の東原敏昭氏の基調講演、分科会A・B、パネルセッションが行われました。2日目は分科会C・Dの後、スポーツ庁長官で東京科学大学特命教授の室伏広治氏が特別講演を行いました。

小林喜光 会長による開会挨拶
総合コーディネーターを務めた冨山和彦 経営共創基盤IGPIグループ会長

各講演の要旨は以下よりご覧いただけます。

1日目
(7/9(水))
基調講演「日立の経営改革から考える技術革新による社会課題解決の価値」要旨 東原敏昭 日立製作所 取締役会長 代表執行役
分科会A「次代を創る経営者の育成と人的資本投資」要旨 鮫島光 テルモ 代表取締役社長CEO
吉田佳代 梅乃宿酒造 代表取締役五代目蔵元
<モデレーター>佃秀昭 ボードアドバイザーズ代表取締役社長
分科会B「付加価値創出の実現」要旨 中村栄輔 モスフードサービス 代表取締役社長
長久保達也 東京エレクトロン コーポレートオフィサー 専務執行役員
<モデレーター>安田洋祐 大阪大学 大学院経済学研究科 教授/エコノミクスデザイン 共同創業者
パネルセッション「次代を担う経営者の挑戦」要旨 宇井吉美 aba 代表取締役CEO
曽根岡侑也 ELYZA代表取締役CEO
<モデレーター>冨山和彦 経営共創基盤IGPIグループ会長(総合コーディネーター)
2日目
(7/10(木))
分科会C「企業価値を高めるデジタル革新」要旨 友岡賢二 フジテック 専務執行役員
磯村康典 トリドールホールディングス 執行役員兼CIO兼CTO
<モデレーター>入山章栄 早稲田大学 ビジネススクール教授
分科会D「企業によるイノベーションと地方創生」要旨 中山亮太郎 マクアケ 代表取締役社長
前田大介 MAE 代表取締役/GEN風景 代表取締役
<モデレーター>加藤史子 WAmazing 代表取締役CEO
特別講演「日本のスポーツ産業の持続的発展に向けて」要旨 室伏広治 スポーツ庁 長官/東京科学大学 特命教授
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