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第2回「生産性白書」発表記者会見を開催しました

2026年3月30日

日本生産性本部は3月30日、都内で記者会見を開き、「人口減少社会の生産性改革~人とAIの共生~」と題する第2回「生産性白書」の刊行を発表しました。
生産性白書の発行は2020年9月以来2回目です。
力による国際政治の台頭に伴い自由貿易体制を支えてきた秩序が揺らぎ、AIの発展によって経済社会の変化が加速する中で、どう生産性改革を進めるかの指針を示しました。

第2回「生産性白書」刊行 ~AIとの共生軸に生産性改革~

第2回「生産性白書」は、経済界・労働界・学識者の三者構成のもと、新たな時代の生産性をめぐる諸課題について議論し、マクロ・ミクロ両面から生産性と経済社会のあり方に関する政策提言等を発信する生産性常任委員会(委員長:小林喜光・日本生産性本部会長)において、2024年10月から約1年半にわたり議論を重ね、取りまとめました。
記者会見には、小林会長のほか、学習院大学教授の宮川努・生産性常任委員会委員、UAゼンセン会長の永島智子・同委員会委員が出席しました。

第2回「生産性白書」発表記者会見

客観的事実に基づき課題発見

小林喜光会長

まず、小林会長が白書の内容について説明しました。
小林会長は「第1回『生産性白書』が刊行された5年前とは、力による世界政治とAIの変革によって、社会経済は大きく変化している。戦後80年のファクトファインディング(客観的事実に基づく課題の発見)をしっかり行い、今後の方向性を提言することが第2回『生産性白書』の目的だ」と述べました。

スポーツ界では飛躍的な成果

宮川努委員(学習院大学教授)

宮川委員は、人口減少下でもスポーツ分野で日本選手が躍進していることを例に、日本の経済社会でも生産性改革で成果を出せる可能性を説きました。
「労働生産性の分子は、スポーツで考えると五輪のメダル数であり、分母は競技人口であると考えられる」とし、15~39歳の人口が2000年当初から約1000万人減っているにもかかわらず、ミラノ・コルティナ五輪で冬季史上最多の24個のメダルを獲得したことを挙げました。
宮川委員は「練習設備の充実や合理的な指導体制、メーカーの用具の開発など、設備投資やイノベーション、優秀な人材によってスポーツの躍進につながった」と指摘。
今回の白書が経済界で人材や設備を充実させる起点になることに期待感を示しました。

新たな労使の枠組みへ知恵を

永島智子委員(UAゼンセン会長)

永島委員は「変化の激しさと不確実性が高まる中で、生産性運動三原則の重要性が高まるだけではなく、その中身が問われている。労使関係をさらに進化させて、先見性を持ち、これまでの慣例を打ち破り、新たな時代を築くことが求められている」と述べました。生産性運動三原則が戦後の経済成長を支えたことを例に出し、「今の時代は、その時と同じような共通項がある」と指摘しました。
そして、「企業の枠にとらわれず、これまで慎重だった失業なき労働移動も視野に、新たな労使の枠組みを模索し、課題をいかに解決するかについて、もっと知恵を出すべきだ」との考えを示しました。

日本生産性本部では、今後、白書を広く発信するとともに、人とAIの共生を見据えた生産性改革に向け、全国生産性機関や全国労働組合生産性会議(全労生)をはじめ、各界と連携し、経営革新やイノベーションの実践などに取り組んでまいります。