障害者の方々が暮らしやすい社会をつくることは、私たちにとって重要な課題です。その取り組みは、障害を持つ方々をサポートすることだけに留まらず、社会全体を活性化させるための道すじにも繋がっています。

　育児や介護を含む様々な場面で、多くの人が当事者となり関わりを持つことになる「障害」を克服していくことが重要であると共に、「障害は人ではなく、環境にある」との考え方のもと、ご自身も障害と闘う垣内俊哉氏率いる株式会社ミライロでは、政府や経済界、労働界などと連携し、社会の仕組みや人々の意識をハード、ソフトの両面から改革しながら、障害を価値に変える新たなビジネスを創造して注目を集めています。

　本研究会では、垣内氏のお考えと、果敢に挑戦されているお取り組みについてお話を伺います。

＊「障害(者)」の表記について、株式会社ミライロでは「障害者」と表記しています。「障がい者」と表記すると、視覚障害のある方が利用するスクリーン・リーダー（コンピュータの画面読み上げソフトウェア）では「さわりがいしゃ」と読み上げられてしまう場合があるためです。

　また「障害は人ではなく環境にある」という考えのもと、漢字の表記のみにとらわれず、社会における「障害」と向き合っていくことを目指していらっしゃるため、本文でも「障害(者)」と表記しています。