卒業し独立した今思うことは 『JPCだからできた』
澤田 由香さん(第25期修了生)
≪診断士を目指したきっかけ≫
私は素材系の商社やメーカーで約20年、営業、マーケティング、事業戦略に携わった後、養成課程を経て現在は独立診断士として活動しています。
プロジェクトリーダーとしてある小さな製造業と協業していた当時、私は協業相手の経営者が投資判断や社内体制などの課題へうまく対応していないと感じていましたが、その『違和感』を伝えきれず…もどかしい気持ちで経営の勉強を始めたときに、中小企業診断士という資格を知りました。
結果的に失敗に終わったプロジェクトでしたが、プロジェクト失敗の悔しさよりも、『違和感』を伝えきれなかった悔しさの方が強く残りました。経営視点をもって適切な意見を発信してプロジェクトを成功に導きたい、そんな想いから中小企業診断士の取得を決心しました。
≪JPCコースを受講した理由と講義内容≫
自己啓発の目的で診断士の勉強を始めましたが、1次試験に合格した頃には企業経営に興味を深めており、より実践的に勉強したい気持ちから養成課程へ進む決意をしました。実践を求めた私は休職してでも半年間の短期集中で、さらには企業診断実習を9日間の合宿形式で行うことで他校と差別化している日本生産性本部(JPC)が最も効果的だと感じ、入学を決断しました。
そして卒業し独立した今思うことは 『JPCだからできた』 です。
- 事務局・インストラクターの熱いサポート
私たちのコースが始まってすぐ、新型コロナウイルスによる初の緊急事態宣言が発令され、世の中のほぼ全ての経済活動がストップしました。そんな中、今では当たり前となったオンライン受講をJPCはいち早く取り入れ、ぎゅうぎゅう詰めのカリキュラムをほぼ滞りなく進めて頂きました。休講となり卒業が延期されてしまった他の養成課程もある中、中小企業庁と手探りの難しい調整を重ねながら前に進める事務局やインストラクターの方々の熱意が私達にもエネルギーを与えてくれました。
- 様々な立場のクラスメートと切磋琢磨
通学している半年間は、起きている時間の大半が学び、考え、アウトプットする時間となりました。時間がなければ捻出することも求められるため、男女問わずご家族の理解は必須だと思います。
そんな環境を求めて入学しているクラスメートが殆どなので、課題や実習に取り組むと当然ながら議論は白熱します。将来の独立を決心している人、自らが既に企業を経営している人、金融機関の人、様々な立場の人から刺激を受けたことで、何をすれば経営者の役に立てるか、企業経営に対する『持論』を持つことができました。
- 自信を与えてくれるカリキュラム
独立直後はコンサルティング実績も乏しく、何をしたらよいのかわかりませんでした。しかし経営者と会話していると、座学で学んだこと、実習や課題で感じたこと等、JPCで得た知見は経営者のニーズを十分満たしていると気づかされ、自信になりました。もし全のカリキュラムを完璧に習得できていたら、今頃スーパーコンサルタントだったろうに…と思いながら、平凡コンサルタントの私は今でもテキストを見返し、クライアント向けに面談資料を作成する日々です。
≪現在の活動状況と今後の抱負≫
休職している間、会社では組織再編があり人員整理も計画されました。すっかり経営コンサルタントの仕事に興味を深めていた私は、復職せずそのまま独立の道を選び今に至ります。
地元の名古屋を拠点に公的機関(国・県・市の機関や商工会議所)の経営相談の仕事で固定的な収入を確保する傍ら、個別に契約させていただくクライアント企業の開拓に奮闘する日々です。
最近感じる事は、相談に来られる女性の企業家・起業家の方がとても多いということです。しかしながら、女性の診断士はまだまだ少ない…『女性に相談できると思わなかった!』と喜んで頂けて嬉しい反面、もっとあたりまえの存在になっていきたいものです。
働き方改革やアフターコロナを見据え、企業のあるべき姿も急激に多様化しています。新しいことにチャレンジし続けられる経営者が時代に求められている今、一緒に変化や成長を楽しみながら、ひとつひとつの課題をクリアするためのよき相談相手として活動していきたいと考えています。
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