中小企業診断士コース

醍醐味は経営診断実習

小山 直久さん(第20期修了生)

<診断士を目指したきっかけ>

私は地域プロスポーツクラブ会社の経営に携わっています。企業理念の「未来ある子どもたちの人づくり・地域と世界を結ぶまちづくり・豊かなスポーツ文化づくり」の「三づくり」を掲げ、地域づくり活動をしています。具体的には地元から全国・世界的企業と接し協賛者募集や、新事業・商品開発などのマーケティング業務を推進してきました。

クラブが創業期から成長期を経るにつれ、協賛企業にとって、趣旨賛同が直接的企業成長になかなか結びついていかない課題に直面してきました。したがって、その課題への挑戦が次なる使命と思い、クライアントの売上が伸び、社内が活性化し、固有の課題解決に少しでもお手伝いできないものかと、2014年に会社役員は非常勤として残り、独立してビジネスコーチやコンサルタント事業を展開するに至りました。

ビジネスコーチはクライアントの自律性・主体性を引き出し、ゴール達成を支援します。アドバイスをすることはありません。診断士は、クライアントの課題を整理し改善案を提示しアドバイスをしていきます。コーチングとコンサルティングではその切り口が異なります。よって、この両輪のスキルでクライアントにアプローチすることで、課題解決を図り、地域活性化を具現化するものと信じて中小企業診断士をめざすことにしました。

<JPCコースを受講した理由・思い出・評価>

受講理由は、①実践的診断実習による問題解決力の向上、②第一線で活躍するプロコンサルタントから学ぶことができること、③多様な業界の受講生の存在、の3つです。唯一この条件を満たすJPCコースを選択しました。

本コースでは、講義とケーススタディ・診断実習がありますが、醍醐味は5回の診断実習です。10日間クライアント先に宿泊し、実戦形式で協働し経営診断発表を行います。特に課題発見解決力、論理構成力、チームワークは実践経験こそが成長へとつながります。悪戦苦闘の連続でしたが、思い返すとあの「体験」によって、自身の強みや弱み・新しい気づき・仲間の大切さを知ることができ、今では生涯の財産です。

診断実習ではインストラクターによる積極的指導はありませんが、「問い」を投げかけ続けます。「なぜあの人は教えてくれないんだろう?」から「なぜ自分は学ぼうとしないんだろう?」に変化します。自ら考え、悩み、発言し、行動することで自律性・主体性を学びます。「事実は何であるか?」を問い続けた日々でした。さらに、時間や情報などの制約条件の中で最大の成果を出すためにはメンバー間で同じ方向をめざし、個性を尊重しあうコミュニケーション力は欠かせません。私にとって「青春ドラマ」の光景がそこにありました。「つながる想いは力になる!」は、同期生との会話で生まれたフレーズです。つながる「体験」が知識を生きたスキルへと昇華させます。

また、受講生を全力でサポートしてくださる事務局の方々にはとても感謝しています。常に、前を向かせ、明るく楽しんで学ぶ場を提供してくれます。

<現在の活動状況・今後の抱負>

現在はOffice Koyamaで思いの原点を実現すべく活動を続けています。自治体や地元経済界の活動に積極的に参加し、紹介から各種研修セミナー・パーソナルコーチの契約が増えてきました。また、口コミで新事業・商品開発などの業務も増え相乗効果を実感します。コンサルタント業務はかけ出しですが地元金融機関と共に活動しています。地元と他都市の診断士協会に属し、地域と地域をつなげる取り組みも始めようとしています。既存協賛企業や新規企業へ戦略系・マーケティング分野のご支援を広げ、活気ある地域づくりを地域の人と共に育んでいく決意です。


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