調査・研究新入社員意識調査

平成18年度 新入社員のタイプ

平成18年度 新入社員のタイプは「ブログ型」

2006年3月28日
公益財団法人 日本生産性本部

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新入社員タイプの命名は、昭和48年度以来、平成14 年度まで30 年間にわたり、坂川山輝夫氏(現代コミュニケーション・センター所長)が命名されてこられたが、平成15年度から財団法人 社会経済生産性本部の「職業のあり方研究会」(座長:森 清 山野美容芸術短期大学 名誉教授)が引き継ぎ、命名及び発表を行っている。学識経験者などで構成される当研究会では、多くの企業・学校等の就職・採用関係者の協力を得て、本年4月の新卒入社者の特徴を検討し、タイプの命名を行ったので、ここに発表する。

平成18年度 新入社員のタイプについて

「ブログ型」

表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時にインターネット上の日記を通じ大胆に自己主張する。繊細な感受性とブログ的なネットワーク力に優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向もある。

(解説)

厳しい就職戦線に勝ち抜いてきただけに、会社の上司や先輩のあしらいかたには長けている。そのためあまり目立たず、無関心に見えることもある。そこにつけこんで頭ごなしに叱ったりすると、会社の枠組みを超えた同世代の横の繋がりの中で心情を吐露したりする。また、さびしがりやで繋がりたがったり、自分を認めてもらいたい強い欲求を持つ。認められると思いがけない力を発揮することもある一方で、本人の気分や他人の評価ひとつで、すぐに萎えてしまう傾向もある。温かい眼差しと共感が、育成の鍵である。

*ブログとは:「ウェブログ(weblog)」を略した言葉で、誰でも簡単に始められるインターネット上の日記のことである。ネット関連企業が無料のサービスを提供しており、技術的な知識は必要なく、誰でも気軽に日記のようなホームページを作れることから、利用者が急増している。読者がコメントを書き込めたり、他のブログオーナーと交流できることもブログの特徴である。