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第2期 人と経営フォーラム報告書 

2015年7月8日
公益財団法人 日本生産性本部

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公益財団法人 日本生産性本部は、2013年10月に設立した「人と経営フォーラム」に於いて、コーポレートガバナンスに焦点を当て、その制度論に留まらず、企業価値向上のために外部視点、特に社外取締役の活用を通じて、攻めのガバナンスを実現するために必要なことは何かをテーマに議論を進めてきた。そして今回、議論した内容をもとに提言を取りまとめた。概要は以下の通り。

  1. 1.企業価値とは何か、企業価値の向上にとって社外取締役がなぜ必要なのかを再確認すべきである。

    企業価値は、ROEなど高い収益性だけではなく、経済性と社会性との間の「共通価値の創造」を追及すべきである。

  2. 2.社外取締役の積極的な関わりを促す仕組みや環境を整備すべきである。
    1. (1)社外取締役に対する十分な情報提供と研修
    2. (2)社長・会長と社外取締役からなる諮問委員会の設置・活用
    3. (3)社外取締役だけから構成される会議体の設置
    4. (4)筆頭社外取締役の選任
    5. (5)社外取締役との接点となる社内人材の活用
    6. (6)社外取締役の意見を受け入れる社内取締役の意識の醸成など
  3. 3.社外取締役に何を期待すべきか明確にすべきである。
    1. (1)事業展開はステークホルダーの利益になるか(収益性)
    2. (2)企業倫理が十分に尊重されているか
    3. (3)意思決定の手続きに瑕疵はないか
    4. (4)計画立案時の前提条件に見落としがないか
    5. (5)経営陣の資質・能力は適正かなど
  4. 4.社外取締役の選任基準や方法は、社外取締役への期待に応じて決定すべきである。
  5. 5.社外取締役の導入の成否は、導入する企業におけるトップ 経営者の意識や資質にかかっている。
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