経営ビジョン構想力向上のためのパーパス経営セミナー【次世代経営幹部育成】
(旧:サスティナブル経営セミナー)
本セミナーの目的は、「VUCAの時代における経営の舵取りを担う上で欠かせない力(下記3点)を備えた次世代経営幹部の育成」です。
- 複雑な社会経済の潮流の変化や社会課題を読み取り、新たな自社の将来ビジョン=パーパスを構想する力
- 将来ビジョン=パーパスに基づき、持続可能なビジネスの実現に向けた戦略を構想する力
- 上記を実行する上で求められる、変革型のリーダーシップ
具体的なプログラムとして、主に「創造的思考(デザインの発想・方法論)」に基づいた内容を設定し、自社の枠だけに囚われない「広い視野」と「創造性」を身に着けていただくことを目指します。
開催日程
2024年9月~2024年11月の間、全4回の開催
各回とも13:30~17:30
回数 | 日程 |
---|---|
第1回:9月20日(金) | ■ イントロダクション:パーパス経営とは何か? パーパス経営に注目される背景や具体的な企業事例、パーパス経営を推進するためのフレームワークを学ぶ。また経営者講演並びにディスカッションを通じ、経営幹部に求められる心構えや視点・視座について、パーパス経営での考え方やキーワードをもとに分解・再整理する形で紐解く。 ・「意義化」する経済 ・パーパスで成長する企業 ・パーパス経営のフレームワーク |
第2回:10月11日(金) | ■ 未来洞察で社会を探索する パーパス経営において必要となる社会の探索について学び、具体的な手法である未来洞察を講義と演習を通じて習得する。 ・VUCA=非連続な未来で求められる思考プロセス ・分析的アプローチと機会発見アプローチ ・自社の枠を飛び越え、変化の兆しを捉える発想 ・未来洞察演習 |
第3回:10月25日(金) | ■ 統合思考でパーパスのコンセプトを策定する パーパスを策定する上で必要となる統合思考を学び、パーパスの策定を演習を通じて習得する。 ・「分析・アナリシス」と「統合・シンセシス」 ・要素を統合して新たな概念を創造する ・パーパスコンセプト演習 |
第4回:11月15日(金) | ■ ステークホルダーと共創する パーパス経営の中心となる概念であるステークホルダー主義について学び、パーパスを中心にしたステークホルダーとの共創を演習を通じて習得する。 ・パーパスを軸とした多様なステークホルダーとの関係構築 ・パーパスの実行による変革と企業付加価値の向上 ・ステークホルダー共創演習 |
対象
次世代経営幹部候補の
上級管理者、管理者
定員
20名
研修時間
16時間
講師
■岩嵜 博論 氏
武蔵野美術大学
クリエイティブイノベーション学科
教授
会場
武蔵野美術大学
市ヶ谷キャンパス
(予定)
参加費(税込)
消費税率10%を参加料に含めております。
税率が変更された際は、原則、事業開始日の税率を適用した消費税を含めた金額を、特にご案内なく参加料といたしますので、ご了承ください。
賛助会員:297,000円
一般参加:330,000円
※上記のほか、懇親会費・書籍代実費
(約18,000円)が発生いたします。
プログラム概要
コースのねらいとプログラムの特徴・構成
気候変動問題など企業を取り巻く環境は複雑で不確実なものになり、企業は持続可能な社会の実現と成長のための利益創出の両方を実現することが求められています。このような中、昨今パーパス(=企業の社会的存在意義)を核とした経営に注目が集まっています。
本セミナーは、パーパスを起点にした新しい経営のあり方を、社会的背景、ケーススタディ、演習など多角的なアプローチで学ぶことができるプログラムです。パーパス経営では、未来洞察や統合思考、ステークホルダー思考などこれまでの企業経営にはなかった新しいアプローチが求められます。本セミナーは、全4回にわたってこれらの新しい方法論を講義とグループ演習を通じて習得していきます。
主な過去派遣企業(一部抜粋・順不同)
組織名 | 所属 | 役職 |
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日立造船株式会社 | 経営管理本部 経営企画部 | 企画グループ長 |
積水化成品工業株式会社 | コーポレート戦略本部 | コーポレートコミュニケーション部長 |
静岡ガス株式会社 | 経営戦略本部 経営企画部 | 経営企画担当 チーフ |
株式会社日本政策金融公庫 | 人事部 人財育成課 | 上席課長代理 |
三菱地所株式会社 | 協創推進営業部 | 専任部長 ユニットリーダー |
TSネットワーク株式会社 | 事業企画部 | 部長 |
株式会社フロンティア | 神戸支店 | 支店長 |
綜研化学株式会社 | サスティナビリティ推進室 | 室長 |
株式会社ニラク | 営業部 | 営業戦略グループMgr. |
参加者の声(一部抜粋)
- 派遣趣旨/参加動機
● 次世代経営幹部として、外部環境の変化を見極める力を身に着けてもらう必要がある。変化の激しい時代の中で、個々の変化をただ捉えるだけでなく、それらが複雑に絡み合う中で、自社にどのような影響を及ぼすのか、点と点をつなげてしっかりと体系化して理解する力を身につけてほしい。
● コロナ禍を経て、世の中が大きく変化してきている中、改めて企業としての存在価値・意義を再定義する必要がある。次世代を担う経営幹部としての活躍が期待される人材として、社会の変化にも目を向けながら、自社の存在価値・意義を考え抜き、形にしていくための力を養ってほしい。
- 受講しての感想
1. 未来洞察について
● 今回の「将来起こるかもしれない事象を繋ぎ合わせて未来を洞察する」というグループワークを通じ、発想を拡げる力が自身に不足していることを実感した。どうしても「将来起こりうる可能性が高い事象にフォーカスし、そこを掘り下げて精度を上げていく」という思考パターンになってしまう。その方が合理的だという思いがあるので、どうしてもそうなってしまうが、ここでの発想力が乏しければ、どの企業もが描く戦略と似たようなものに陥り、独自性も優位性もないレッドオーシャンに突き進むことになるということにも合点がいく。本セミナーのなかで、これまで経験したことのなかった「未来洞察力」(発想力)を少しでも上げることを、意識して取り組んでみたい。
2. 統合思考によるパーパスのコンセプト策定について
● 社会の探索と自社の探索を積み重ね、パーパスコンセプトを策定するステップが、今後の外部環境の中で自社の特徴と差別化を表現する上で、極めて重要であることを改めて学んだ。
● デザイン思考の本質=「統合」による機会創出という視点を取り入れることができた。これまで、分析アプローチでマテリアリティの優先順位付けをしていたため、リスク視点からの取組みから脱し切れていなかった。枠外の視点を探索し、統合・構造化によって異なる要素を束ねることで、可能性を創出していくという思考を取り入れていなかったことに、大きな気づきを得た。
3. パーパスの実行、ステークホルダーとの共創について
● このセミナーを受ける前は、パーパス等の理念の浸透フェーズ(認知→理解→創造→体得→実践)という浸透の順番が大事だと思っていたが、「浸透させることよりも実行と共にパーパスの世界を実現することが重要。共感の先に「実行」がある。「実行」の積み重ねが企業文化になる。」とのレクチャーがあり、共感と実行を引き出すことがリーダーとして極めて重要であることが理解できた。
● リーダーとして従業員個人のパーパスを組織やプロジェクトのパーパスと紐づけることを手助けすることが、自律的で変化に柔軟な組織づくりにつながり、従業員の自立性を育むことになる。グローバルに通用する人財が育つ組織風土も、このプロセスの実践を通じて作り上げることができるのでは思った。
担当講師
-
- 岩嵜 博論 氏
―武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授
国際基督教大学教養学部卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了後、博報堂において国内外の企業のマーケティング戦略立案やブランドコンサルティングに従事。イリノイ工科大学Institute of Design に留学し Master ofDesign Methods を取得。
帰国後は博報堂ブランド・イノベーションデザイン局部長として、デザイン方法論を活用したイノベーション開発や新製品・サービス開発のコンサルティングをリード。
その後、博報堂の新規事業開発部門であるミライの事業室にて、新規事業開発やスタートアップ投資に携わる。博報堂DYホールディングス戦略投資推進室や投資先スタートアップ企業の社外取締役を兼務した。
在職中に京都大学経営管理大学院博士後期課程において博士(経営科学)を取得。
主な受賞に Red Dot Award: CommunicationDesign、 D&AD Awards Design Transformation Categoryなど。
著書に『機会発見―生活者起点で市場をつくる』(英治出版)、『ビジネスとデザイン―創造性を仕事に活かすためのブックガイド』、共著に『パーパス「意義化」する経済とその先』(NewsPicksパブリッシング)、『アイデアキャンプ―創造する時代の働き方』(NTT出版)、監訳 ・監修に『PUBLIC DIGITAL―巨大な官僚制組織をシンプルで機敏なデジタル組織に変えるには』(英治出版)、『シビックテックをはじめよう―米国の現場から学ぶ、エンジニア/デザイナーが行政組織と協同するための実践ガイド』 (ビー・エヌ・エヌ)など。
- 岩嵜 博論 氏
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【開催5営業日前~3営業日前】参加費50%
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FAX:03-3511-4056
E-Mail:mddseminar@jpc-net.jp
備考
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