調査・研究その他の調査研究・提言

日本の会社員7500人の意識

~「活性くん」特別調査結果~

2005年4月15日
公益財団法人 日本生産性本部

財団法人 社会経済生産性本部は、この程、新規開発した「働く人の意識と組織風土」調査「活性くん」の調査結果を発表した。今回、卓越した組織風土を醸成し、競争優位を確立するためのベンチマーキング調査「活性くん」を特別調査として実施した結果を取りまとめた。なお、今回の回答者は、「日本の標準的な株式会社」に近い労務構成で、近年のグローバル化や成果主義などの進展によって激しく変化した経営環境下にある日本の会社員の意識実態を把握した。

「日本株式会社」への問題提起

マネジメントシステムは整備されているが、その担い手や担い方に課題があり、このまま手を打たないと、いつの間にか「成人病」を発症する恐れがある。成人病予防のため、自社のことだけでなく、エクセレントカンパニーを常にベンチマーキングする必要があると考える。

  1. 1.スピードを意識し、時間の有効活用を

    ~意思決定のみならず、その実行にも時間がかかる現状を改善するために

  2. 2.社員一人ひとりの能力を発揮させる経営を

    ~マネジメントシステムや社員の意欲を十分活用するために

  3. 3.社員が全体最適を意識できる経営を

    ~タテヨコのコミュニケーションを活性化させるために

主な調査結果

  • 意思決定に関わるスピードや仕組みの運用、情報流通の質には課題があり、個々の活力を会社全体として十分活用できているとはいえない。
  • なぜなら、個々の社員の意識は高く、会社方針をふまえて仕事や改善に取り組む姿勢があると自覚しているからである。
  • さらに、会社での仕事を通じて自己の成長をはかり、仕事や組織に対する満足度も高く、今の組織で仕事を続けていきたいという意識も高いものがある。