経営人材育成研修~総合プログラム編~

目的

グローバル化やデジタル技術の急速な発展、新型ウイルス流行の経済・社会への多大な影響などにより、企業を取り巻く経営環境の将来を見通すことは困難を極めています。さらに、国内の人口減少および高齢化社会への対応、地球環境対策など社会的な課題も顕在化しています。
人々の価値観が多様化するなかで、新時代の働き方、生き方の模索が始まっており、私たちはこれまでに経験したことがない、歴史の転換点に立っているともいえます。
持続可能な社会、企業経営の実現に向けて、いま経営者・役員、次世代経営幹部には、未来を予見したうえで次世代の経営ビジョンを戦略的に構想すること、さらには付加価値を生み出し、生産性を向上させるリーダーシップを発揮することが求められています。
私たちは使命として、こうした経営人材の育成に取り組んでいます。

対象

  • 次世代経営幹部、経営幹部候補
経営人材

モデルプログラム

1


オリエンテーション
経営戦略構想1
プログラム全体概要説明
経営戦略の基本概念の理解とアプローチ/
経営理念・ビジョンの確認
2 交渉学 小手先の交渉"術"ではない「三方よし」の
成果を導く実践的交渉”学”を身に付ける
3 管理会計・財務 実際の企業の決算データをベースに
経営幹部に必須となる財務諸衣と
投資・資金戦略の要諦をつかむ
4 経営者との交流Ⅰ 経営戦略・組織改革の実行を
無印良品の改革実例から学ぶ
5 戦略リーダー論 組織を成長、発展に導くリーダーについて
ケースから考察する
6 マーケティング戦略 厳しい競争環境を勝ち抜く為の
職略的マーケティングを学ぶ
7 経営戦略構想2 経営戦略の軸足となる事業ドメインと
戦略目標の策定
8 植物学 植物の生き方から競争で生き残る為の
神髄をみる
9 宗教観 日本人が持つ宗教観の理解と
世界での立ち位置を知る
10 経営者との交流Ⅱ 京都企業の経営者から
伝統と革新の経営を学ぶ
11 経済思想 グローバル経済を支配する
市場万能主義経済の功罪を考える
12 哲学的思考 哲学的思考から、答えが出ないことを
どのように捉え、向き合うかを思考する
13 経営戦略構想3 経営戦略を実現する為の
ビジネスモデルと共体策の検討
14 企業法務と
コンプライアンス
基礎知識を学ぶと同時に
競争戦略としてのコンプライアンスを学ぶ
15 行動意思決定論 人間が意思決定を行う際のプロセスを
理解することで経営判断の精度を高める
16 トップリーダー・
アセスメントプログラム
自身の胆力・人間力について
宇宙飛行士採用試験をベースとした
プログラムを通じて
「やりぬく力」を醸成する
17 経営者との交流Ⅲ 経営にとっての「大局観」とは何か。
哲学や古典を学ぶ必要性と
経営とのつながりを知る
18 エグゼクティブ・
プレゼンテーション
自分を引き出し、人を惹きつける、
エグゼクティブが身に付けるべき
プレゼンテーションの実践
19 経営者との交流Ⅳ ベンチャー企業のビジョン経営と
イノベーションについて起業家から学ぶ
20 DX最新トレンド DXにおけるビジネスモデルの
パターンや事例を通して
今後の戦略を考えるヒントとする
21 経営戦略構想4 経営戦略全体の最終化
22 経営戦略構想5 最終報告会(構想した経営戦略の
プレゼンテーション)
  • 上記は2020年度「次世代経営幹部育成プログラム(THE CHALLENGE OF LEADERSHIP PROGRAM)」のプログラムです。
    テーマ、内容は当時のものです。

経営戦略構想とは

コーディネーターからのアドバイスのもと、一人ひとりが自身の全社戦略を構想。
グループ固定制による受講者同士の相互研磨により、戦略構想力を高次のレベルに引き上げます。

STEP1経営理念・ビジョンの確認
経営環境分析(講義)
STEP2戦略テーマ・事業ドメイン・戦略目標の設定(各自構想・グループでの討議)
STEP3ビジネスモデルの検討・戦略施策の具体化・収支予測(グループ/参加者間での討議)
STEP4経営戦略の最終化(各自構想・グループでの討議)
STEP5プレ発表・最終報告会(各自構想・参加者全体で討議)



経営人材に必要な能力・スキル

これからの経営人材に期待される役割・人材像には以下があげられます。

経営環境の把握・分析

自社の現状や市場環境をリーダーの立場から正確に把握、分析し、経営を取り巻く将来的な環境変化を予見することが求められます。

次世代ビジョンの構想

目指すべき方向性として次世代のビジョンを戦略的に構想し、組織全体に発信し、浸透させることが重要です。

リーダーシップの発揮

どのような環境であっても誠実・公平な行動をとり、社内外の信頼関係の構築を行います。

付加価値創出の実現

持続的な成長を実現するために、社会的な課題をみつけ解決策を示すことで他社との差別化を行い、イノベーションによる付加価値創出を実現させることが必要です。




一方、経営人材が陥りがちな点、気を付けたい点もあります。

事業部毎に部分最適で意思決定

部長職の延長線上で事業をとらえず、経営者として全体最適での意思決定を行い、業務を遂行しなければなりません。

未来志向ではなく、過去に固執した事業展開

これまでの事業や成功体験にこだわりすぎず、将来的な市場・顧客ニーズを把握したうえでの事業展開を行う必要があります。

長期的ではなく、短期的な視野での判断

短期的な業績による意思決定を行わず、長期的かつ高い視座からの経営判断を行わなければなりません。

過度なトップダウンと、現場との乖離

過度なトップダウンは現場からの声が届きにくくなるため、社員の発案を活かし高いモチベーションで働ける環境づくりが必要です。




以上を踏まえて、「経営人材育成研修~総合プログラム編~」は、以下の経営人材に必要な能力・スキルを身に付けた人材を育成します。

経営リテラシー(知識)(=自社の現状、市場環境を正しく分析し見定める力)

経営戦略、マーケティング、組織・人事、財務・会計、法律、倫理、IT・DX等

ビジョン構想力 (=目指すべき方向性をダイナミックに描く力)

歴史観、社会思想、哲学、戦略構想力、感性、美意識等

リーダーシップ(=描いたビジョンに向けて組織一体となり実現に導く力)

胆力、意思決定力、達成力、発信力、使命感・勇気、正義感・誠実性等



日本生産性本部コンサルティング部の経営人材育成事例

生産性新聞連載記事「変革の現場から」より、日本生産性本部コンサルティング部が実施した経営人材育成事例をご紹介します。
経営塾、人材育成への収穫の10年

次世代経営人材育成を図る「ハウス経営塾」のプログラム企画・展開を日本生産性本部が担当しています。

グループ力強化に向けた人材育成を推進

グループ会社を牽引する役割を期待されている人材を各社から選抜し、実施する集合研修「ANAグループビジネススクール」の講師を日本生産性本部の講師が務めました。

次世代を担うビジネスリーダーを育成

全社的な視点でものを見て、かつ、事業会社と対等なパートナーという関係でリーダーシップを発揮し、組織を引っ張るリーダーを育てたいというリクエストを受け、グループの次世代を担うビジネスリーダーを育成する約半年間のプログラム「志高塾」(ニチレイHCビジネスリーダー養成講座)を実施しました。

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