第38回 「せんたく」発足、政権交代―21世紀臨調<6>
連載「JPC 70th クロニクル」㊳ 「せんたく」発足、政権交代
首長との連携推進
「新発足」した21世紀臨調は、首長との連携による政治改革運動も推進。共同代表・北川正恭の呼びかけによって03年7月、知事・市長連合会議(後に「知事・市町村長連合会議」)が知事13人、市長10人で組織された(座長=岩手県知事・増田寬也)。
同会議の6県知事は同年8月27日、第1回提言「国庫補助負担金の見直しに関する緊急提言」を公表。首長の立場から、小泉内閣において進められていた三位一体改革に対する問題提起を行った。さらに『中央公論』10月号(9月10日発売)において、6県知事の連名で補助金不要リストの具体名を公表。その後、「提言・実践首長会」(会長=新潟県長岡市長・森民夫)と協力しながら最終提言(07年5月18日)まで13回の提言を公表した。
日本を洗濯(選択)する
08年3月3日、21世紀臨調を母体として「地域・生活者視点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(通称「せんたく」)が発足した。せんたくは、北川正恭を代表に、21世紀臨調メンバーと京都府知事・山田啓二、長岡市長・森民夫を世話人とする121人の自治体関係者の集合体。知事・市町村長連合会議を運動体として発展させたものであった。
せんたくの呼びかけに応え、せんたくと二人三脚で活動する超党派の国会議員集団「せんたく議員連合」(通称「せんたく議連」)も発足。107人の国会議員が参加を表明し、議連の共同代表には河村建夫(自民党) と野田佳彦(民主党)が就任した。
9月28日、せんたくに賛同する首長、地方議員有志329人は、地域・生活者起点で日本を変革するための指針をとりまとめた「地方せんたく八策」を公表した。翌09年4月20日には、せんたくとせんたく議連が「せんたく八策」を決議。来る総選挙を出発点として、この国をいま一度洗濯することを誓い合うものだった。
09年8月30日、第45回衆議院議員選挙が行われた。民主党が308議席を獲得し、民主党政権が誕生。戦後初めての総選挙による政権交代であった。(文中・敬称略)
【参考文献】『平成デモクラシー』(講談社、2013年)
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