調査・研究レジャー白書

レジャー白書短信 第13号

年齢とともに高まるボランティア参加率~シニア世代の5歳区分年代別参加傾向~

2018年12月25日
公益財団法人 日本生産性本部

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公益財団法人 日本生産性本部の余暇創研では、このほど、50代後半から70代後半までのシニア層における5歳ごとの年代別参加傾向をレジャー白書短信第13号としてまとめました。2017年に団塊の世代が70代に入り、レジャー白書の調査対象である15~79歳の総人口のうち、70代だけで14.6%、60代を加えると32.1%と大きな割合を占めるに至っています。そこで本短信では、増大しているシニア層を、レジャー白書で掲載している10歳区分より細かい5歳区分に年代を細分化し、その参加傾向を明らかにすることによってシニアの余暇活動の実態に迫ります。

  1. 1.70代後半でも高まるボランティア参加率

    参加率を調べると、年齢が上がるにつれて「ウォーキング」「園芸、庭いじり」「体操(器具を使わないもの)」などで順位が上がり、70代前半で参加率が高まる種目が多いが、「ボランティア活動」の参加率は70代後半がシニア層のなかで最も高くなっている。

  2. 2.国内旅行は60代前半、海外旅行は70代後半に年間費用最大

    年間平均費用をみると、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」は60代前半の15万9千円、「海外旅行」は70代後半の44万8千円で、それぞれ全年代のなかで最高となった。加齢によって費用を減らす種目がある中、消費にメリハリをつけていることがわかった。

  3. 3.シニア年齢層を通じて変わらないクルージングの潜在需要

    潜在需要をみると、「海外旅行」「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」の潜在需要は他の種目に比べて大きいものの、需要の大きさそのものは70代に入ると減少する。これに対し、「クルージング(客船による)」はシニア年齢層を通じて一定の大きさを維持している。

<余暇活動調査の仕様>
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:全国15歳~79歳男女
■有効回収数: 3,214(人)、うちシニア層は50代後半(55~59歳)267(人)、60代前半(60~64歳)236(人)、60代後半(65~69歳)332(人)、70代前半(70~74歳)254(人)、70代後半(75~79歳)192(人)
■調査時期:2018年1月

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公益財団法人 日本生産性本部 余暇創研 (担当:長田)

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