レジャー白書短信 第6号
家族への意識で変わる余暇活動 -2010年~2014年の時系列分析と年代別・家族の人数別の層別比較分析-
2016年3月4日
公益財団法人 日本生産性本部
調査研究・提言活動 資料ダウンロード
公益財団法人 日本生産性本部の余暇創研は、レジャー白書未掲載の調査結果「自由時間のあり方」について時系列分析や年齢層別分析を行い、「レジャー白書短信第6号」としてまとめた。本短信では、特に自由時間を「家族と過ごすための時間」と考える人に着目し、その人たちの割合と同居する家族の人数の関係や、その人たちがどのような余暇活動を選択する傾向があるのかを明らかにしている。結果として、家族への意識によって、参加する余暇活動が異なり、しかも年齢層によって特徴があることが分かった。
■「家族と過ごすため」は僅かに上昇
まずは近年の傾向を見ると、余暇活動の参加種目数の傾向と同様に、2010年から2014年にかけてほとんどの「自由時間のあり方」の選択割合が低下している。年齢層別で見ても、2010年から2014年にかけて各年齢層で多く選択肢が低下または横ばい傾向にあるが、高年層における「家族と過ごすため」は約4ポイント上昇している。「家族と過ごすため」は、全体においても僅かではあるが唯一上昇している(横ばいを維持している)項目である。
■家族が多い若年層は家族より友人や気晴らしを重視
同居している家族の人数別の「家族と過ごすため」の選択割合を見ると、中・高年層では「2人」を「5人以上」が大きく上回っているのに対して、若年層では「一人暮らし」を除くと「5人以上」が最も低くなっている。「5人以上」において若年層は、他の年齢層と比べて、「家族と過ごすため」が低い半面、「友人知人と過ごすため」や「気晴らしやストレス解消のため」が高い傾向があり、若年層の特徴が明確に表れている。
■家族重視の人ほど参加する「複合ショッピングセンター」
自由時間を家族と過ごす人(以下、「家族重視者」)とそうでない人(以下、「非家族重視者」)で参加種目にどのような違いがあるのかを見てみると、「複合ショッピングセンター、アウトレットモール」や「ドライブ」はどの年齢層においても両者の参加率の差が大きく「家族重視者」ほど参加する傾向がある。
- ※1本資料における各用語の意味は以下のとおり。
- 自由時間のあり方・・・「あなたにとって自由時間は現在どのような時間ですか」という質問に対する9つの選択肢による回答結果(選択肢の表現等については、別の資料に記載)。
- 参加率・・・ある余暇活動を1年間に1回以上おこなった人の割合。
- ※2年齢層の区分は、「若年層」、「中年層」、「高年層」の順に、15~29才、30~59才、60~79才。
<余暇活動調査の仕様>
■調査方法:インターネット調査
■調査時期:2010年、2012年、2014年のいずれも翌年の1月
■調査対象:全国15歳~79歳男女
■有効回収数:2010年、2012年、2014年の順に3728、3334、3325
*******************************************************
リンク先「個人情報の取り扱い」をご確認いただき、必要事項をご記入の上お申し込みください。
お問い合わせ先
公益財団法人 日本生産性本部 余暇創研 (担当:長田)
WEBからのお問い合わせ