調査・研究レジャー白書

レジャー白書短信 第3号

「旅」、「読書」重視の傾向の中で「音楽」を重視する学生 -職業別にみる「最も重視する余暇活動」-

2015年2月13日
公益財団法人 日本生産性本部

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公益財団法人 日本生産性本部の余暇創研は、2014年1月実施の「レジャー白書調査」で特別に調べた「最も重視する余暇活動」の分析結果を「レジャー白書短信第3号」としてまとめた。「最も重視する余暇活動」については、「レジャー白書2014」に性・年代別に集計した結果(上位5種目)を掲載しているが、本短信では職業別(自営、勤め人、専業主婦・主夫、学生など)にみると、重視している余暇活動にどのような違いが出てくるのかを明らかにしている。さらに、回答者に占める割合の大きい「勤め人」の「最も重視する余暇活動」については、家族の人数別・こづかい別・健康状態別に集計を行い、各々どのような傾向があるのかを示した。

■最も重視する余暇活動1位は、学生では「音楽会、コンサートなど」(6.5%)

その他では「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」

前年に参加した余暇活動(全107種目から選択したものとその他)の中から「最も重視する余暇活動」を1つだけ選んでもらった結果を職業別にみると、学生の1位は「音楽会、コンサートなど」(6.5%)で、その他の区分の1位は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」となった。また、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」の比率が最も高いのは専業主婦・主夫で13.4%だった。

■専業主婦・主夫は、他と比べて「習い事、学習」を最も重視する人が多い(10.2%)

「最も重視する余暇活動」をカテゴリー化した結果をみると、全体では10%を超えるカテゴリーは2つにとどまるなど分散する傾向が確認できるが、専業主婦・主夫では「国内観光・行楽」(16.1%)、「その他スポーツ・運動(ジョギング、マラソン、ウォーキング等)」(11.5%)、「習い事、学習」(10.2%)と3つのカテゴリーの比率が10%を超え、大きな割合を占める。その中でも特に「習い事、学習」は、他と比べて高い比率を示している。

■勤め人において「山岳・海洋性のスポーツ・運動」を最も重視する人が多いのは、「4人以上の家族」(8.0%)や「こづかい1万円未満」(7.9%)

「勤め人(経営者も含む)」の「最も重視する余暇活動」(カテゴリー別)を家族の人数別にみると、「山岳・海洋性のスポーツ・運動」の比率は4人以上の家族が8.0%と最も高い。また、その比率はこづかい別では「1万円未満」で7.9%と最大になっている。一方、「国内観光・行楽」の比率は、どの区分においても15%以上と高い値を示しており、勤め人においてはタイプによらずに「国内観光・行楽」が重視されやすい傾向があることが明らかになった。

    1. 本報告において「こづかい」、「自営」、「勤め人」の意味は以下の通り。
      • こづかい・・・回答者自身が1か月に自由に使えるお金。
      • 自営・・・農林漁業、商工サービス、士業などを営む自営業者で、その手伝いをする家族も含む。
      • 勤め人・・・従業員10人以上の会社・団体の経営者、官庁職員、研究者・裁判官等専門職などを含む組織勤務者。
    2. 余暇活動の種目とカテゴリーの対応については、別途資料に掲載。

<余暇活動調査の仕様>

■調査方法 :インターネット調査

■調査時期 :2014年1月

■調査対象 :全国15歳~79歳男女

■有効回収数:3,349(人)

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公益財団法人 日本生産性本部 余暇創研 (担当:長田)

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