調査・研究新入社員意識調査

平成23年度 新入社員「働くことの意識」調査結果

2011年6月30日
公益財団法人 日本生産性本部

公益財団法人 日本生産性本部の「職業のあり方研究会」(座長 岩間夏樹)と社団法人 日本経済青年協議会(代表幹事 大塚恒博)は、平成23 年度新入社員を対象に実施した「働くことの意識」調査結果をとりまとめた。この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来43 回目を数え、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものである。

主な調査結果は以下のとおり。

【平成23 年度新入社員「働くことの意識」調査結果のポイント】

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  • 「第一志望の会社に入れた」は昨年の55.2%とほぼ同水準だが、56.6%でわずかに上昇した。
    昨年にひき続き平成23 年度入社組の就職活動も厳しかったことがうかがえる。
  • 就職先の企業を選ぶ基準では、最も多かった回答は「自分の能力、個性が活かせるから」で、全体の36.8%であった。以下「仕事がおもしろいから」(26.8%)、「技術が覚えられるから」(8.8%)など、個人の能力、技能ないし興味に関連する項目が上位を占めた。調査開始当初(昭和46 年)1位だった「会社の将来性」(27%)は二年連続で10%以下となり、今年度は7.7%まで減少した。
  • 「就職活動に時間をとられ授業にあまり出席できなかった」とする回答は全体の24.9%にとどまるが、四年制大卒に限ると30.7%となり、就職活動の負担感が大きいことがうかがえる。
  • 「就職活動の時期はもっと遅いほうがいい」とする回答は全体の44.8%だが、学歴別では四年制大卒が53.5%と突出した。ここでも四年制大卒の就職活動の負担の大きさがうかがえる。
    • 参考資料添付(別添2)
  • 「デートか残業か」とする回答は「残業」(87.0%)が「デート」(12.5%)を大きく上回る。男女別に見ると「残業」が男性84.0%に対して、女性は90.8%と多くなっており、女性のほうが仕事優先の傾向が強い。
  • 「この会社でずっと働きたいか」とする回答は、「定年まで勤めたい」が33.5%で過去最高の数値となった。長期にわたる雇用の安定、安心に関する関心が高まったことが考えられる。
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