調査・研究新入社員意識調査

平成22年度 新入社員「働くことの意識」調査結果

2010年6月28日
公益財団法人 日本生産性本部

公益財団法人 日本生産性の「就職力センター」(所長 夏目孝吉、研究主幹 岩間夏樹)と社団法人 日本経済青年協議会(代表幹事 大塚恒博)は、平成22年度新入社員を対象に実施した「働くことの意識」調査結果をとりまとめた。この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来42回目を数え、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものである。

平成22年度新入社員(2,663)人の「働くことの意識」調査の主要結果

●「第一志望の会社に入れたか」では昨年の62.3%から55.2%に減少した。平成22年度入社組の就職活動が厳しかったことがうかがえる。<3頁参照>

●就職先の企業を選ぶ基準では、最も多かった回答は「自分の能力、個性が生かせるから」で、全体の34.8%であった。以下「仕事がおもしろいから」(24.8%)、「技術が覚えられるから」(9.0%)など、個人の能力、技能ないし興味に関連する項目が上位を占めた。調査開始当初(昭和46年~48年)1位だった「会社の将来性」は8.3%にまで減少した。上位4位までを見ると、「自分の能力や個性が活かせるから」と「仕事がおもしろいから」が増加し、「技術が覚えられるから」と「会社の将来性」が減少する傾向を見せている。<6~7頁参照>

●仕事中心か生活中心かでは、「仕事と生活の両立」という回答が大多数(82.8%)を占め、「仕事中心」(9.2%)、「生活中心」(7.9%)、という回答を大きく上回った。<3~4頁参照>

●「デートか残業か」では「残業」(85.3%)が「デート」(14.2%)を大きく上回り、過去最高の開きとなった。男女別に見ると「残業派」が男性81.9%、女性88.8%と、女性のほうが仕事を優先する傾向が強い。<9頁参照>

●就職活動で利用された情報源では、ここ2年「インターネットの企業ホームページ」が全体で1位だったが、今年は昨年2位だった「会社説明会」(90.3%)が1位に復活した。<5頁参照>

●「第二新卒として転職を考えているか」を聞くと、全体の83.6%が「いいえ」と回答し、「はい」(13.9%)を大きく上まわった。<11頁参照>

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