調査・研究新入社員意識調査

平成20年度 新入社員「働くことの意識」調査結果

2008年6月26日
公益財団法人 日本生産性本部

財団法人 社会経済生産性本部と社団法人 日本経済青年協議会(代表幹事 田所 稔)は、平成20年度新入社員を対象に実施した「働くことの意識」調査結果をとりまとめた。この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来40回目を数え、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものである。

●就職活動で利用された情報源では、「インターネットの企業ホームページ」が初めて全体で1位(85.7%)となった。大卒採用以外にもインターネットの利用が広がった。なお第2位は昨年1位の会社説明会(83.3%)。

●バブル期を上回る採用数に達するなど「売り手市場」を反映してか、「思っていたよりも満足のいく就職ができた」と答えたものは、全体で82.4%であった。また「二つ以上の会社から内定をもらった」に全体の46.5%、四年制大卒の62.2%が「はい」と回答している。

●就職先の企業を選ぶ基準では、最も多かった回答は「自分の能力、個性が活かせるから」で、全体の28.3%であった。以下「仕事がおもしろいから」(23.8%)、「技術が覚えられるから」(13.6%)など、個人の能力、技能ないし興味に関連する項目が上位を占めた。反面、勤務先の企業に関連する項目は低い水準にとどまった。調査開始当初(昭和46年~48年)1位だった「会社の将来性」は(8.7%)、「一流会社だから」(5.0%)、「経営者に魅力を感じて」(4.3%)、「福利厚生施設が充実しているから」(1.9%)などとなっている。若者の意識が「就社」より「就職」に変化していると思われる。

●仕事中心か生活中心かでは、「仕事と生活の両立」という回答が大多数(79.7%)を占め、「仕事中心」(9.5%)、「生活中心」(10.7%)、という回答を大きく上回る。

●デートか残業か──プライベートより仕事を優先が多数派
「デートをやめて仕事をする」(81.4%)、「ことわってデートをする」(18.1%)と、プライベートな生活よりも仕事を優先する意向が窺える。このうち、「デートをやめて仕事をする」という回答は男性77.6%に対して、女性87.1%と女性のほうが10ポイント近く上回っている。

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