調査・研究新入社員意識調査

平成17年度 新入社員「働くことの意識」調査結果

2005年6月22日
公益財団法人 日本生産性本部

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財団法人 社会経済生産性本部と社団法人 日本経済青年協議会(代表幹事山口修司郎)は、平成17年度新入社員を対象に実施した「働くことの意識」調査結果をとりまとめた。この新入社員の意識調査は、昭和44 年度に実施して以来37回目を数え、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものである。

平成17 度新入社員「働くことの意識」調査の主要結果

●就職活動で利用された情報源は「会社説明会」(80.2%)に次いで、「インターネットの企業ホームページ」(79.1%)がランクされる。四年制大卒にあっては就職活動へのインターネットの利用が9 割を超えている。

●就職先の企業を選ぶ基準では、最も多かった回答は「自分の能力、個性が活かせるから」で、全体の31.3%であった。以下「仕事がおもしろいから」(21.0%)、「技術が覚えられるから」(12.8%)など、個人の能力、技能ないし興味に関連する項目が上位を占めた。反面、勤務先の企業に関連する項目「経営者に魅力を感じて」(4.5%)、「一流会社だから」(4.2%)、「福利厚生施設が充実しているから」(1.4%)などは5%に満たない数値であった。終身雇用制の後退を背景とする、昨今の「就社」より「就職」という傾向を反映しているものと思われる。

●就労意識については、1 位「仕事を通じて人間関係を広げていきたい(95.2%)」、2 位「社会や人から感謝される仕事がしたい(93.1%)」、3 位「どこでも通用する専門技能を身につけたい(93.0%)」がベストスリー。昨年との比較では、「いずれリストラされるのではないかと不安だ」は35.6%から38.7%にやや増加し、「いずれ会社が倒産したり破綻したりするのではないかと不安だ」は21.4%から22.0%へとほぼ横ばい。

●仕事中心か生活中心かでは、「仕事と生活の両立」という回答が大多数(79.7%)を占め、「生活中心」(11.0%)、「仕事中心」(9.2%)という回答を大きく上回る。

●一般的な生活価値観では、自分らしくポジティブに生きることが志向され「明るい気持ちで積極的に行動すれば、たいていのことは達成できる(85.4%、2 位)」「他人にどう思われようとも、自分らしく生きたい(84.5%、3 位)」が上位を占めた。

●今後フリーターになる可能性では、全体の29.2%が「ある」と回答している。また全体の35.6%が、進路を決めるにあたって“フリーターになってしまうかも知れない”と思った、と回答している。

●「勝ち組」か「負け組」かでは、全体の77.1%が「(就職活動において自分は)どちらかといえば勝ち組」と回答しており、調査対象となった新入社員の多くがそれなりの満足感をもっている。

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