女性のためのジェンダー・バイアス&自信創出研修

偏見を乗り越え、自信をつけるために

目的

企画経緯
働く女性は増え、女性の活躍度が少しずつ向上していますが実感はあまり持てません。女性の活躍を推進する上での課題として、多くの企業は「女性の意識」を挙げており、女性社員の定着率が高まる中で、企業は女性のキャリアへの意欲を高める必要性が浮き彫りになってきました。

そこで、指導的地位に就く女性の少なさや女性のキャリア意識の低さを、海外の状況を含め多面的に分析してたどり着いたテーマは女性自身が持つ「ジェンダー・バイアス」と「自信のなさ」でした。

この研修では、女性のキャリアへの意識と意欲を向上させ、社内における女性活躍推進をさらに前進させたい組織での女性従業員の方々を対象に、「ジェンダー・バイアス」と「自信」について複数の視点から探求し、自信の身に付け方を学ぶことを目的としております。

対象

  • 女性従業員(役職不問)

研修の詳細

ねらい

「ジェンダー・バイアス」と「自信」について複数の視点から探求し、自信の身につけ方を学ぶ

研修の特徴

1. ジェンダー・バイアスとリーダーシップの関係性について学ぶ
2. 女性自身が持つバイアスと「自信のなさ」を複数の視点から探求する
3. 自信を創出し、ジェンダー・バイアスを乗り越えるためのハウツーを学ぶ
4. 実践に向けての具体的行動を策定する

対象

すべての女性従業員(階層別の実施可)

定員

最大30名

開催形式

オンラインまたは集合形式

モデルプログラム(オンライン・4時間の場合) 

時間 内容 備考
4時間

1. ジェンダーとリーダーシップ

      • 男性・女性、リーダーらしさの特徴と違い
      • 女性のみに起こる対立

2. ジェンダー・バイアスとキャリアの関係性

    • リサーチの紹介と分析

3. 自信力度チェック


4. 女性特有の「自身のなさ」への探求

    • 女性の昇進意欲が低い理由
    • 「自身のなさ」の影響と要因

5. キャリア意欲の向上に向けて

    • 自信をつかむための方法
    • バイアスを乗り越えるための方法

6. 明日から行う行動

グループディスカッションを通して、参加者間で意見や悩みを共有していただいたり、それに対して講師より直接解説します。

参考:セミナーアンケート結果

参加者:20名(企業・労組の人事・研修担当者)

    • Q1 セミナーの内容はあなたのニーズに合ったものでしたか?
      評価の平均 4.00/5点満点
    • Q2 講師の講義はわかりやすかったですか?
      評価の平均 4.68/5点満点
    • Q3 当テーマで、組織内研修を具体的に検討したいと思った
      はい:16名 いいえ:4名
    • 自由記述(一部抜粋)
      • ジェンダーバイアスを乗り越えるための行動まで落とし込んでいただいたのでよかった。
      • 講師の先生の前向きな姿勢にとても刺激を受けました。マネジメント向きの研修も検討したい。
      • 女性の自信のなさの根拠、日本のみではなく、欧米国でも同じ傾向があることの具体的データの紹介がよかった。
      • 女性自身が自分たちの能力やチャンスを狭めてしまっていることに気付いていない、ということに改めて気付かされたこと(女性は特に現状でも不自由していない、差別を感じることもない、という意識の女性が多いため)
      • 女性の自信のなさの要因の一つに「遺伝子」があった点。女性活躍推進施策を展開する上でのよい気づきが得られた。
      • 女性に自信をつけさせるための理屈をわかりやすく説明してくださった点、足りないのは能力ではなく自信であること。
      • 女性のさらなる活用を促進するうえで、女性の行動を喚起するというのは重要と感じました。
      • 女性が自信が持てない理由がよくわかり、今後の自分自身の意識の面でとても参考になりました。自分での評価を2割増しにしてもっと自分を認めてあげようと思います。自組織のなかでももっと自信をもって発言・発信・行動し、他者によい影響を与えていきたいと思います。ありがとうございました。
      • 普段から漠然と感じていたことを、遺伝子から違うんだとはっきり言ってもらえて、上司に伝えやすいと思いました。
      • 女性社員に対しての施策としてはキャリア研修が念頭にありましたが、「自信」の切り口で行動変容を促すアプローチも有効だと感じました。
      • 女性特有の「自信のなさ」や「過小評価」を勘案すると、Affirmative/Positive Actionがそれを埋め合わせる役割を持つということがわかった。
      • 組織に展開する前に、まず自部署内にアンコンシャスバイアスを認識させる必要があり、その時に事例のひとつとしてジェンダーバイアスも取り上げられるとわかりやすいと感じました。

講師からのコメント

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女性が持つジェンダーバイアスと自信のなさ

 社会やビジネスの変化が激しい昨今だが、私たちが持つジェンダーバイアス(「男性は仕事、女性は家庭」「男性はリーダー、女性は補助」等の性別役割分担意識)はあまり変わっていない。その影響により、世界比較の調査では、女性の社会的地位が極端に低く、改善が見られないことが浮き彫りになっている。

 では、男性と女性、どちらの方がより強いジェンダーバイアスを持っているのだろう?複数の調査では、女性の方がより強いという結果が表れた。
 リーダー的地位につく女性の少なさにはいろいろな要因が複雑に絡まりあっている。例えば、組織が女性をリーダーになるように育ててこなかったことや制度的な女性差別があったことは影響しただろう。

 しかし、「管理職の打診を断る女性」を多く経験している企業が指摘するよう、女性のキャリア意識の低さも挙げられる。様々な女性意識調査での「昇進したいか?」の質問に、管理職になりたい女性の少なさが顕著に現れ、女性のキャリア意識の低さは否定できない。

 では、なぜ、女性は昇進に興味を持たないのだろう?長時間労働、仕事と家庭の両立、管理職の持つ女性への偏見、等が障害要因としてしばしばあげられる。しかしそれだけではなく、女性自身の課題もあるのだ。
 管理職になりたがらない理由をさまざまな側面から探求してみたら、女性自身が持つジェンダーバイアスと自信のなさにたどり着いた。
 能力があるのに、自信がなく行動を取らなかったり、責任のある仕事を断る、女性は多い。しかし、自信は事実でなく、「思い込み」。その思い込みを変え、自信を高める方法を実践すれば自信を得ることができるのだ。


 セミナーでは、ジェンダーバイアスと女性特有の自信のなさの要因や影響を探り、自信を創出するためのハウツーを学んでいく。

【講師プロフィール】
パク・スックチャ氏 
アパショナータ,Inc代表&コンサルタント
米国ペンシルバニア大学経済学部BA(学士)、シカゴ大学MBA(経営学修士)取得。米国系運輸企業にて人事、研修の企画実施を手がける。2000年に退社し、日本で最初にワークライフバランスを推進するコンサルタントとして独立。同時に米国とアジアに精通したグローバルな経験を活かし、ダイバーシティ(多様な人材活用)の推進に力を注き、ダイバーシティ・マネジメント、アンコンシャス・バイアスなどの講演・研修も多数実施。

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生産性運動基盤センター 働き方・ダイバーシティ担当
(中川、黒沼)

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