人事部長クラブ 「グローバル企業における人事戦略」If Talent Studio代表 島村隆志氏

日本生産性本部は2025年6月27日、第99期「人事部長クラブ」の6月例会を都内で開催(オンライン併用)した。


if Talent Studio代表 島村隆志氏
前ユー・エス・ジェイ執行役員副社長

事業戦略に先んじて、人材や組織をセットアップ

当日は、島村隆志・if Talent Studio代表(前ユー・エス・ジェイ執行役員副社長)が「グローバル企業における人事戦略ストーリー」をテーマに講演した。
ナイキ、コーチ、ユー・エス・ジェイなどで人事部長などを歴任してきた島村氏は、各社において、採用や人材開発、変革マネジメント、グローバル展開などを手がけた経歴を説明しながら、「人事は、会社のその時々の事業戦略に先んじて、人材や組織をセットアップしていくことが非常に重要だ」と述べた。
また、人事におけるコア機能として、「戦略パートナー(将来的な組織のケイパビリティをプロアクティブにとらえ、実行するビジネスパートナー)」「変革のエージェント(多様性を許容する組織文化や学習する組織文化の醸成)」「従業員のサポーター(高い能力を持った人向けのリテンションとフォロワー向けのエンゲージメント)」の3つを挙げた。

うまくいっているCHROの条件については、「CEOとディスカッションパートナーとなっていること」「固有名詞で人材を語れていること」「社外にエンプロイヤーブランドを語れていること」の3つを挙げた。

人材マネジメントの3要素

人材マネジメントの3要素としては、計画、採用、育成を挙げ、グローバル企業では、重要な人材を重要なポジションに戦略的にあてはめていると指摘した。
HRのグローバル企業の組織モデルとしては、グローバル型(ローカル度が低く、統合度が高い)、インターナショナル型(ローカル度も統合度も低い)、マルチナショナル型(ローカル度が高く、統合度が低い)、トランスナショナル型(ローカル度も統合度も高い)の4つを挙げ、米国企業にはグローバル型が多く、ヨーロッパ企業にはインターナショナル型が多いと説明した。




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