調査・研究レジャー白書

レジャー白書短信 第2号

若年層の参加希望率トップは「国内観光旅行」 -10~20代が参加・希望する余暇活動-

2014年11月13日
公益財団法人 日本生産性本部

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公益財団法人 日本生産性本部の余暇創研は、10~20代の余暇活動についての分析結果を「レジャー白書短信第2号」としてまとめた。今後、消費の主体となっていく若年層が、どのような余暇を過ごしているか、また、余暇活動としてどのようなものを希望しているのかを、性別・職業別・家族の人数別に明らかにした。

■10~20代の参加率トップは、「カラオケ」で50.4%

参加希望率トップは、「国内観光旅行」で60.5%

10~20代の全107種目の参加率を比べると、1位は「カラオケ」(50.4%)であった。一方、参加希望率の1位は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」(60.5%)となった。なお、参加希望率から参加率を引いた値である潜在需要は、2位以下に10ポイント以上の差をつけて「海外旅行」がトップとなった。

■参加率・希望率・潜在需要は、いずれも男性よりも女性が高い傾向

参加率では「SNS、ツイッターなどのデジタルコミュニケーション」で特にその傾向が強い

10~20代における性別の参加率・希望率・潜在需要をみると、いずれも女性の方が男性よりも高い傾向があることが分かった。参加率において特に差があるのは「SNS、ツイッターなどのデジタルコミュニケーション」や「ウィンドウショッピング(見て歩きなど娯楽としての)」である。一方、「読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)」の参加率や参加希望率の男女差は、3~5ポイント程度と比較的小さい。

■「国内観光旅行」の参加率はフルタイムワーカーと学生の差が大きい

10~20代のフルタイムワーカー※と学生の参加率をみると、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」で両者の差は18.5ポイントと大きい。しかしながら、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」の参加希望率については、両者の差は1.6ポイントと大きな違いはない。

■「国内観光旅行」の参加希望率は、家族の人数が増えるほど低下

10~20代における家族の人数別の参加希望率をみると、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」には家族の人数が増えるほど低下する傾向があることが分かった。また、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」の参加率にも同様の傾向が見て取れる。一方、「遊園地」の参加希望率や潜在需要には、その逆の傾向がある。

    1. 本報告において「参加率」、「参加希望率」、「潜在需要」の意味は以下の通り。
      • 参加率・・・ある余暇活動を1年間に1回以上行った人(回答者)の割合。
      • 参加希望率・・・ある余暇活動を将来やってみたい、あるいは今後も続けたいとする人(回答者)の割合。
      • 潜在需要・・・上記の「参加希望率」から実際の「参加率」を引いた値。
    2. 本報告の分析は、「参加率」、「参加希望率」、「潜在需要」の上位5種目を主な対象としている。
    3. フルタイムワーカーとは、「自営者」、「家族従業者」、「経営者」、「勤め人」、「自由業」などを指す。

<余暇活動調査の仕様>

調査方法 :インターネット調査

調査時期 :2014年1月

調査対象 :全国15歳~79歳男女(今回はこのうち15~29歳を対象に分析)(人)

有効回収数:3,349(人)(分析対象の15歳~29歳は633(人))

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公益財団法人 日本生産性本部 余暇創研 (担当:長田)

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