調査・研究レジャー白書

レジャー白書2007

~余暇需要の変化とニューツーリズム~

2007年7月25日
公益財団法人 日本生産性本部

財団法人 社会経済生産性本部の余暇創研では、レジャー白書2007~余暇需要の変化とニューツーリズム~をとりまとめた。この白書は、わが国における余暇の実態を需要サイド・供給サイド双方の視点から総合的・時系列的にとりまとめている唯一のものであり、昭和52年の創刊以来通算31号目になる。

-レジャー白書2007の概要-

  1. 1.日本人の余暇活動の現状 ~“Wii”人気でTVゲーム回復/手軽なレジャーが堅調~
    • 企業業績が好調な一方、個人消費の回復は遅れており、平成18年も余暇活動参加人口の本格的な回復は見られていない。そうした中で、任天堂WiiやDSの大ヒットが記憶に新しいテレビゲームでは、参加人口が300万人以上の大幅回復となった。他に参加人口を伸ばした種目は外食、宝くじ、園芸・庭いじり、トランプ、ジョギング・マラソンなどで、日常的で比較的単価が安く、手軽なタイプのレジャーが堅調であった。
    • これに対し、観光・行楽系の活動では伸び悩みが見られた。ガソリン代の高騰がひびいたドライブをはじめ、国内観光旅行、動物園・植物園・水族館・博物館、遊園地など、参加人口が伸び悩む種目が多かった。
  2. 2.余暇関連産業・市場の動向 ~余暇市場規模は80兆円割れ/ギャンブル以外は堅調~
    • 平成18年の余暇市場は78兆9,210億円。平成17年の80兆1,710億円から前年比1.6%減少し、平成2年以来16年ぶりに80兆円台を割り込んだ。要因としては、市場規模の大きいパチンコの減少をはじめギャンブル系の減少によるところが大きいが、ギャンブル系を除く余暇市場の規模は横ばいを維持しており堅調である。
    • スポーツ市場は前年比横ばいで、底打ち感が強まった。用品市場の需給ギャップは徐々に改善しつつある。フィットネスクラブ市場は過去最高を更新し、ウェアなども堅調である。趣味・創作部門は前年比1.4%のマイナスとなったが、デジタル一眼レフが好調のカメラや液晶テレビ、音楽配信、映画等の市場は好調だった。娯楽部門は前年比2.1%のマイナス。パチンコをはじめギャンブル市場の落ち込みが大きかった。一方“Wii”等次世代機の登場でテレビゲーム・ゲームソフトは大幅増となった。観光・行楽部門は前年比0.5%のプラス。国内航空や海外旅行が回復し、テーマパーク、ホテルなどが好調の一方、旅館業や乗用車市場は減少した。
  3. 3.特別レポート ~余暇需要の変化とニューツーリズム~
    • 旅行者のニーズが多様化・高度化する中、旅のスタイルも、物見遊山的な旅行から訪れる地域の自然・生活文化・人とのふれあいを求める方向に変化してきている。こうした中で、テーマ性や体験志向の強い新たな旅のかたち=ニューツーリズムが関心を集めている。アンケート調査により、21種目の新たな旅への参加の実態とインパクトを探った。
    • その結果、こうした「新たな旅」は女性や60代ですでに活発な参加が見られることや、家族・友人と過ごす、能力向上・学習などの余暇価値観と深くかかわること、世界遺産、エコツーリズム、ヘルスツーリズムなどの旅への潜在的なニーズが高いことなどがわかった。
    • 顧客価値観・ニーズの高度化・多様化は、観光・余暇を問わず急速に進んでいる。顧客志向の対応を進めることにより、現在の観光・余暇の閉塞状況の突破口が開かれることが期待される。
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