調査・研究レジャー白書

レジャー白書2004

~グラン・ツーリズム もう一つの観光立国~

2004年7月30日
公益財団法人 日本生産性本部

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財団法人 社会経済生産性本部の余暇創研では、「レジャー白書2004~グラン・ツーリズム もう一つの観光立国~」をとりまとめた。この白書は、わが国における余暇の実態を需要サイド・供給サイド双方の視点から総合的・時系列的にとりまとめた唯一のものであり、昭和52 年に初めて発表されて以来通算28 号目になる。

◆日本人の余暇活動の現状 ~「パソコン」「宝くじ」が続伸~

平成15 年は、いぜん経済的・時間的な「ゆとり感」に乏しく、定点観測している余暇活動91 種目への参加状況は、前年に引き続いて全般的に低調であった。SARS等の影響もあり、海外旅行をはじめとする観光行楽系余暇は伸び悩んだ。一方、続伸している代表的種目は「パソコン」。参加人口は4,500万人を超え、情報系レジャーとしてすっかり定着した。サラリーマンに夢を売る「宝くじ」も好調である。

◆余暇関連産業・市場の動向 ~前年比マイナス1.2%と伸び悩む~

余暇市場は平成8年以来縮小傾向にあり、平成15 年は82 兆1,550 億円、前年比1.2%のマイナスとなった。余暇関連産業は長いトンネルからなかなか抜け出せていない。構造的には、いぜんとしてパチンコ市場の拡大に頼る部分が大きい。比較的好調であったのは、フィットネスクラブ(スポーツ部門)、デジタルAV機器(趣味・創作部門)、ゲームセンター(娯楽部門)などの市場であった。こうした中で、15 年は既存の枠組みから一歩踏み出したところに新しい市場や顧客を開拓する取り組みで成功するケースも目立ちはじめた。主な動きを「健康・安全・癒し」「新しいメディアへの対応」「アジア・ボーダレス」「子ども市場」の4つの「プラス1」としてとりまとめ、関連事例・データなどを紹介した。

◆特別レポート ~グラン・ツーリズム もう一つの観光立国~

平成15 年、政府は「観光立国元年」を宣言し、訪日客1千万人を目標とする政策に着手するなど、観光にかかわる気運が急速に盛り上がった。こうした中で、近年わが国の観光の姿も、従来の団体旅行から個人旅行・家族旅行にシフトするなど大きく変わりつつある。様変わりする観光のスタイルを、20 種目の「新たな旅」についてのアンケート調査結果から探ったところ、“世界遺産”“クルージング”“スポーツ観戦”“エコツーリズム”などの「テーマを重視する旅」への人々の願望の強さが明らかになった。今後、一人一人がテーマを持って旅をし、地域の文化に触れ、何かを学ぶといった旅のスタイル、いわば21 世紀における「グラン・ツーリズム」とも言うべき新たな旅が増加していくものと考えられる。これらの旅を推進するための「条件」として、多くの層で共通にニーズの強かった「連続休暇」などの環境整備や、家族旅行の支援のための施策とともに、地域が主導する「複合型観光関連産業」育成の必要性などについて、問題提起を行った。

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