「共創型人材」育成し課題解決 レゾナック・ホールディングス 取締役常務執行役員CHRO 今井のり氏

日本生産性本部は2025年11月19日、第100期「人事部長クラブ」の11月例会を都内で開催(オンライン併用)した。当日は「企業価値向上のための人材戦略~共創型人材の育成と企業文化醸成」をテーマに、取締役常務執行役員CHRO(最高人事責任者)として人材育成と企業文化醸成に取り組んでいるレゾナック・ホールディングスの今井のり氏が講演した。


企業価値向上のための人材戦略

レゾナック・ホールディングス
取締役常務執行役員CHRO 今井のり氏

同社は2023年1月に昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)が統合して誕生した。今井氏は、同社が推進している経営改革と人的資本経営は、経営トップが自ら率先垂範していることや、事業ポートフォリオ経営と一体の人的資本経営を行っていること、経営改革(取締役会と業務執行)と人事改革を連動させ、川上から順に展開していること、経営理念を基軸に目指す企業文化と求める人材像を設定し、ポジションとジョブを軸とした人事諸制度・施策と連動していること、2030年を最終ゴールとしつつもクイックウィンと長期的な課題を組み合わせ、従業員体験とカオスをバランスさせ、変革を推進していることが特徴だと説明した。

人材育成では、社会課題の解決をめざし、会社や部門を超えて、共感・共鳴で自律的につながり、共創を通じて創造的に変革と課題解決をリードできる「共創型人材」を育成するために、バリューにもとづく人事施策や、組織を超えたコミュニケーションと共有、経営陣と従業員の直接対話、理解と浸透をはかるツール提供などの施策を展開している。

共感・共創の輪広げる機会

CEO・CHRO主催のワークショップ「モヤモヤ会議」(2023年度実績で36回開催、864人参加)では自分の考えを率直に言える環境をつくっている。パーパス実現に向けた挑戦をエントリーし、その挑戦をチームで行う「グローバルアワードAHA!」では、エントリーチームを対象とした交流会や、選考会、グローバルでの称賛の機会を設け、共感・共創の輪を広げている(2024年度には991チーム、1万2073人が参加)。音楽フェスのように自分の行きたいステージに行き、楽しく学び、新たな出会いを得る「ラーニングフェス」では大規模会場で複数ステージや交流スペースを用意。約1500人が集い、大盛況の中、2日間にわたり開催している。 今井氏は、「経営は見えない課題は解けないので、従業員エンゲージメント調査などを通して人事課題の見える化にこだわっている。VUCA時代の価値の源泉の差別化要因は『やりきる人材』がいるかどうかだ」と強調した。


第100期「人事部長クラブ」は、「次世代を切り拓く人事の挑戦」を統一テーマに2026年1月まで開催。
対象は、人事・労務、総務、人材、経営企画等のエグゼクティブ。



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