中小企業診断士コース(中小企業診断士登録養成課程)
カリキュラム
日本生産性本部の中小企業診断士コース(中小企業診断士登録養成課程)では、各領域において全体・基礎から細部・応用へという体系を組み上げています。講義には、各単元とも座学やケーススタディ、グループワークをバランスよく取り入れており、コンサルティングの知識やスキルを習得していただけます。
科目 | プログラム(予定) | 主な学習内容(予定) |
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経営戦略 | 経営戦略の形成 | 各種理論(フレームワーク)、成長戦略、競争戦略、これからの経営戦略 |
計数マネジメント | C/Fの重要性を理解する、財務分析、利益増減要因分析 | |
経営計画の策定① | 経営実態の把握方法、経営計画策定のプロセス、部門別採算、成り行き予測 | |
経営計画の策定② | 経営環境と業種特性の把握、経営課題の分類・整理、経営重要課題の確立、企業再生、経営改善計画の策定 | |
マーケティング・営業マネジメント | マーケティング戦略(流通業/製造業)①/営業マネジメント | マーケティング戦略の構造、マーケティングの進化 |
マーケティング戦略(流通業)② | 流通業のマーケティング戦略 | |
ロジスティックス | ロジスティックス改善、新時代のロジスティックス | |
製品開発戦略 | 新商品開発の「定石」と「禁じ手」、中小企業の開発ステップ | |
マーケティング戦略(製造業)② | 製造業のマーケティング戦略 | |
デジタルマーケティング | Webマーケティングの手法、デジタルマーケティングで役立つツール | |
人材マネジメント | 人材マネジメント計画① | 人事管理のタイプ分類、日本的人事の特徴と変容、中小企業の人事の特徴 |
組織診断の進め方① | モチベーションマネジメント、モラールサーベイ | |
人材マネジメント計画② | 資格制度、賃金制度、評価制度、目標管理制度 | |
人材マネジメント計画③ | 人件費管理、要員管理、中小企業の労務管理 | |
人材マネジメント計画④ | 人事ケーススタディ | |
財務・会計 | 財務分析の進め方① | 基本的な財務分析、粉飾決算について見抜き方、業種別の特性 |
財務分析の進め方② | 管理会計、原価管理 | |
財務分析の進め方③ | 財務応用・投資計算・企業価値評価 | |
生産マネジメント | 生産マネジメント体系・現状分析の進め方① | 生産管理の全体体系と基本的要素 |
生産マネジメント体系・現状分析の進め方② | 具体的なIE手法、工程管理の手法 | |
QC的問題解決 | QC手法 | |
製造システムの管理・改善① | 在庫管理手法 | |
製造システムの管理・改善② | 経営戦略と生産管理の位置づけ、ビジネスモデルの基本(メーカーの類型) | |
製造システムの管理・改善③ | 具体的工程改善 | |
店舗施設 マネジメント |
店舗施設マネジメント | 環境分析、ストア・コンセプト、最適マーケティング・ミックスの構築、インストア・マーチャンダイジング、情報システム、チェーンストア、店舗関連法規 |
店舗運営マネジメント | 商圏分析(顧客特性・同業他社状況)、個店での戦略、戦術立案、衛生管理、事故防止、CRM重視の店舗経営について、クオリティコントロール、利益確保(計数管理) | |
情報化 | 情報化支援の進め方(流通業/製造業)① | 情報システムマネジメント |
情報化支援の進め方(流通業/製造業)② | 中小企業情報化の実際、システム企画書検討ケーススタディ、販売関係システムケーススタディ | |
クラウドサービスの活用によるホワイトカラー層の生産性向上 | クラウドサービスの活用による業務の自動化(省人化)、WebサイトやWebサービス構築の内製化 | |
助言能力 | コンサルティングプロセス① | 中小企業経営の実際、中小企業コンサルティングと中小企業診断士の役割 |
コンサルタントの思考法①② | ロジカルシンキングの基本、問題解決の基本的考え方、コンサルティングの基本フローとスキル、インタビュー&リサーチ | |
コンサルタントのコミュニケーションスキル | プレゼンテーション | |
コンサルタントの思考法③ | ファシリテーション | |
コンサルティングプロセス② | 中小企業コンサルティングの実際、幹部社員の育成、経営者の意識改革、金融機関などとの関係 | |
実習 | 製造業経営診断、流通業経営診断 |
科目 | プログラム(予定) | 主な学習内容(予定) |
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経営総合 | 総合コンサルティング(卸売業) | 流通業総合の概要、事例研究 |
流通業総合・ 製造業総合 |
製造業総合(総合コンサルティング(製造業)) | 製造業への総合的な診断、指導、支援のために必要な部門別採算管理の知識を修得し、具体的改善案の提示ができるようになる |
流通業総合①(総合コンサルティング(サービス業)) | サービス業での内部環境分析、外部環境分析により経営戦略を立案するプロセスについて学ぶ | |
流通業総合②(総合コンサルティング(小売業)) | 小売業での内部環境分析、外部環境分析により経営戦略を立案するプロセスについて学ぶ | |
イシュー毎の 実務的助言 |
国際化・リスクマネジメント | 中小企業にとっての国際化の意義、中小企業の海外展開の実態、中国における最近の法環境の変化と影響、海外支援制度(公的機関によるもの)、リスクマネジメントの枠組み、リスクアセスメント/安全/不正、BCP/BCMの策定ステップ |
事業承継 | 中小企業の事業承継の方向性、経営の承継・財産の承継、相続・贈与の基礎知識、中小企業の再生支援、事業承継税制 | |
M&A | 中小企業の動向(中小企業白書等)、行政による中小企業活性化支援施策の概要、中小企業のM&Aの現状 | |
人事制度の詳細設計 | 目標管理制度、経営戦略に応じた人事制度の設計のポイント、人事制度のトレンド、中小企業における人事制度設計の実際 | |
業務改善コンサルティング | 業務改善の必要性・着眼点、業務改善の手法、管理・間接コスト削減プログラム | |
部門別採算コンサルティング | 部門別採算管理の位置づけ、部門別採算管理制度の設計について学ぶ | |
実習 | 戦略策定実習Ⅰ・戦略策定実習Ⅱ・経営総合ソリューション実習 |
本講座の最も大きな特徴は、経営診断実習です。9日間の合宿形式で行うので、受講生は分析や改善案の作成に集中することができます。
実習先の実態を把握し、経営環境の変化を見据えた戦略的な構想を打ち出します。また、企業経営におけるあらゆるテーマを総合的に調査・分析します。
これまで座学で学んだ手法を使いながら、どのような戦略をとるべきか、実習生自身が考え提案します。その取り組みを通じて、定量的な側面に加え、定性的な側面を含めて企業を診る目を培い、実践的なコンサルティング能力を身につけます。
経営診断実習の種類
- 製造業診断実習
- 製造現場における生産管理上の諸問題に焦点をあて、経営工学(IE)に基づいた調査・分析をもとに、工場の品質向上、コストダウン、リードタイムの短縮などを推進する診断。日常で体験できない製造業の現場の視点が養われます。
- 流通業診断実習
- 小売業・サービス業(店舗型)において、店舗管理などの流通業に特有な問題を中心に課題解決の提案を行います。
- 総合診断実習
- 企業経営の実態を把握し、経営環境を見据えた戦略的な構想を打ち出すため、経営戦略・経営計画、人事・労務管理、マーケティング、財務管理などのテーマを総合的に調査検討。全社的な企業改革のための提案を行います。
経営診断実習先について
規模:20~300名程度(平均180名)
売上:3~250億程度(平均40億)
業種:建設、食品、紙・パルプ、倉庫・物流、プラスチック加工、金属製品、機械、電気製品、輸送用機器、精密機械、木製品製造、卸売、流通・小売、運輸・倉庫、ホテル業、サービス など
- ※経営機能の整った企業規模の中堅・中小企業を対象としています。
- ※実習企業の所在地は、東京近郊ばかりでなく、全国の中小企業(製造業:従業員300人以下または資本金3億円以下、サービス業:100人以下または資本金5千万円以下)が対象となります。
経営診断実習の進め方
経営診断実習先企業の評価・感想
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日本生産性本部 コンサルティング部
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