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第67回 軽井沢トップ・マネジメント・セミナーを開催

2024年8月5日

日本生産性本部は7月9~10日の2日間、第67回軽井沢トップ・マネジメント・セミナーを長野県軽井沢町で開催しました。「人口減少時代の成長戦略~人への投資と生産性向上~」を統一テーマに掲げ、人口減少という不可逆的な課題に直面する中、それを前提としてどのような戦略を描き成長するかについて、参加者らが議論し、これからの経営について構想しました。


人口減少時代の成長戦略を構想

初日、日本生産性本部の茂木友三郎会長は開会のあいさつで「都会の喧騒を離れた軽井沢で、様々なプログラムを通じ、企業の持続的成長へ向けた戦略の構築と人的ネットワーク構築の機会としていただければと思う」と述べました。
続いて、経営共創基盤IGPIグループ会長でセミナーの総合コーディネーターを務める冨山和彦氏が問題提起を行い、不確実性が高まる中でも確実に起こることとして、「人手不足が長期的、構造的に続く」「破壊的イノベーションによる新陳代謝の時代が続く」「古い日本的経営モデルにすがりついても生産性も賃金も上がらない」「AI革命で分厚いホワイトカラー中間層の時代が終わる」を挙げました。
そのうえで、「日本の労働市場・政策は潜在意識ごとコペルニクス的な大転換が迫られ、労働供給余剰の時代の発想は有効性を失う。付加価値労働生産性を高めることが、企業にも国にとっても重要になっている」と指摘しました。
この後、三井物産代表取締役会長の安永竜夫氏が基調講演を行い、分科会A・B、パネルセッションが行われました。
2日目は分科会C・Dが行われ、政府のAI戦略会議座長を務める東京大学大学院工学系研究科教授の松尾豊氏が特別講演を行いました。

茂木友三郎 会長による開会挨拶
総合コーディネーターを務めた冨山和彦 経営共創基盤IGPIグループ会長

各講演の要旨は以下よりご覧いただけます。

1日目
(7/9(火))
基調講演「世界市場で持続的成長を遂げるための事業構造改革」要旨 安永竜夫 三井物産代表取締役会長
分科会A「企業価値につながる人への投資」要旨 山本良一 J.フロントリテイリング顧問
藤原加奈 フジワラテクノアート代表取締役副社長
<モデレーター>佃秀昭 ボードアドバイザーズ代表取締役社長
分科会B「トップがけん引する経営変革」要旨 廣田康人 アシックス代表取締役会長CEO
尾松豪紀 メイホーホールディングス代表取締役社長
<モデレーター>米倉誠一郎 ソーシャル・イノベーション・スクール学長/デジタルハリウッド大学大学院教授
パネルセッション「次代を担う経営者の挑戦」要旨 中村多伽 taliki代表取締役CEO/talikiファンド代表パートナー
石川聡彦 アイデミー代表取締役・執行役員社長
<モデレーター>冨山和彦 経営共創基盤IGPIグループ会長(総合コーディネーター)
2日目
(7/10(水))
分科会C「いま求められる生産性改革」要旨 菊地唯夫 ロイヤルホールディングス代表取締役会長
木村哲也 旭鉄工代表取締役社長
<モデレーター>小野塚征志 ローランド・ベルガーパートナー
分科会D「需要創造が切り拓く成長への新たな道」要旨 鳥塚亮 大井川鐡道代表取締役社長
井手直行 ヤッホーブルーイング代表取締役社長
<モデレーター>吉田満梨 神戸大学大学院経営学研究科准教授
特別講演「人口減少時代のAI戦略」要旨 松尾豊 東京大学大学院工学系研究科教授
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