公共人材の育成

時代の先駆者に必要な能力(Enabler-ship)を身につけるプログラム

「社会システム・デザイン」演習

“Leadership”から“Enabler-ship”へ

「社会システム・デザイン」 演習

新設の背景

欧米先進諸国に「追いつけ追い越せ」で戦後の経済成長を遂げてきた日本。
今や経済・社会が成熟し、少子化やグローバル化の進展、貿易や安全保障環境の変化など、新たな課題に直面しています。

こうしたなかで、激化する国際競争に勝ち残るためには、他国の後追い状況から脱却し、世界を牽引するイニシアティブを発揮していく必要があります。
そのためには、これまでの常識では考えられない出来事がめまぐるしく展開する状況においても、その表面的事象に振り回されることなく、本質を的確に掴み取り、他に先駆けて課題を設定し、課題解決にむけて世界をリードできる幅広い教養と高度なスキルを持った人材が不可欠です。

2018年、われわれ日本生産性本部は、設立当時に匹敵する覚悟で生産性運動を再起動する決意を固め、第1次中期運動目標「人口減少下の新たな生産性運動の基盤整備」を掲げました。
そして、その大きな柱の1つ「日本の人材戦略の再構築と中核人材の育成」の一環として、2020年に「社会システム・デザイン」演習を開講しました。上述の課題意識のもと、本演習を毎年実施し、次代を担う公共人材の育成を続けています。

  • Enabler-ship(イネーブラーシップ)とは先駆的事象を発見して周囲に明確に説明し、実現しやすいシステムをセットアップする能力
Aim

ねらい

本プログラムでは、社会を変革する先駆的な構想を、具現化し、実現に導ける(=Enabler-shipのある)人材を育成します。
そのために必要な3つの高度スキル「システム」「デザイン」「マネジメント」を養います。社会をシステムの集合体と捉えるシステム的発想力、構想を具現化するデザイン力、そして構想を実現させるためのマネジメント能力を身体知として習得できるよう訓練します。
ただし、プログラム内容・進め方に関しても、参加者に主体的に参画していただく予定です。

Feature

特長

時代の先駆者へむけての先見性獲得

「社会システム・デザイン」演習

開催概要
日程
通年開催 原則 毎週月曜日 9:30~11:30
  • 詳細日程は別途ご案内します。
対象
民間企業、各省庁などの公的機関で、他に先駆けて課題を設定し、各組織の枠を越えて、新たな社会システムの創出を担うことを期待されている選抜人材=Enabler-shipの発揮を期待されている中核人材
会場
公益財団法人日本生産性本部 経営アカデミー
東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル6階 (JR 東京駅 丸の内北口 徒歩3分)
参加費
50万円/人(税別)
  • 参加費とは別に、プログラムを運営・維持するための費用をお願いしています。
Trainers

主な講師陣

氏名 所属・役職
コーディネーター 横山 禎徳 社会システムズ・アーキテクト
講師 山本 修 ユニゾン・キャピタル株式会社/パートナー
講師 原 辰徳 東京大学大学院工学研究科人工物工学研究センター 准教授
Program

プログラム概要

本プログラムでは、以下の講義及び演習を通じて、時代の先駆者に必要な心構え・思考規律、「システム」「デザイン」「マネジメント」の各高度スキルを身体知として習得することを目指します。演習の後半には、官民混成のチームを形成し、社会システムをデザインする総合演習に取り組みます。

プログラム
演習
1
基礎講義
  • 「社会システム・デザイン」
    -考える枠組みと組み立てる方法論-
  • 戦略的思考
    • 戦略立案の基本的アプローチ
    • 戦略立案の基礎
    • 分析とコミュニケーションの規律
  • Agenda-Shaping Leader/Enabler-ship
    -時代の先駆者へ向けての先見性獲得-
  • システムズ・アプローチによるシステムの理解と記述(1)(2)
  • 分析と統合を行き来する システムズ・アプローチ
  • 「社会システム・デザイン」スキルの自己点検
  • 「プロフェッショナリズム」とは
    -プロフェッショナルの系譜と今後の課題-
  • 「社会システム・デザイン」演習
    -演習課題に関する対話-
応用講義
-「社会システム・デザイン」の応用例-
  • 医療システム・デザイン
  • COVID-19システム・デザイン
  • ライフステージ・マネジメント・システム・デザイン
  • 組織デザイン
世界を変えるアイディアを実行しているリーダーとの対話 ※外部講師
過去参加者(OB/OG)とのディスカッション
  • 後半は総合演習中心のプログラムとなります。
「社会システム・デザイン」
  • 雑多な現象の中での洞察能力を訓練し、社会からデザイン可能な部分を取り出しテーマ化
  • 悪循環を繰り返し描き、これまで明確になっていない「中核課題」を発見し定義
  • 悪循環の裏返しでない、中核課題から発想した新たな良循環の創造
  • 良循環の「駆動エンジン」としてのサブシステム群をツリー状の行動フローとして記述
個人演習
(個人ワーク+個別指導+ディスカッション)
  • 悪循環を描く
  • 中核課題の発見
  • 良循環の創造
  • 良循環からのサブシステムの抽出
  • サブシステムに対する行動フロー
  • 上記各ステップを繰り返し訓練する。次ステップに進んでも、何度も繰り返し考え直し、前ステップを再考するなど、各ステップを何度も往復しながらアウトプットを練り上げる。
  • 過去参加者とのディスカッションや対話を通じて、参加者目線のサポートを実施。
総合演習
(官民混成チームによるチームワーク+チーム指導)
  • チーム編成
  • テーマに関する情報収集
  • テーマ選定
  • 悪循環・中核課題検討
  • 良循環・サブシステム検討
  • サブサブシステム検討
2
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11
12
翌年
1月
最終成果発表会
  • 詳細日程は、別途ご案内します。
  • 上記のほか、個別に日程調整の上、講師と1対1で行うオンライン個別指導をすべての参加者に対して複数回実施し、着実なスキルの定着を目指します。
  • 日程、講師、講義内容、演習テーマについては、進捗状況などにより変更になる場合があります。
お問い合わせ先

日本生産性本部 経営アカデミー

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    (時間外のFAX、メールなどでのご連絡は翌営業日のお取り扱いとなります)