RAPsの活用例
先を見通しにくい環境下でイノベーションを実現するには、「どういう組織を作りたいのか」「そのために高めるべき資源は何か」など方向性を確認し、シナリオを設定して検証していく、組織変革への取り組みが必要です。前例を踏襲した反復的な対応で組織変革を追求しても、組織も人も疲弊するばかりです。RAPsを活用することで、現状認識(根拠)とターゲット設定による「シナリオに基づく組織変革」に取り組むことが可能となります。
以下、RAPsの活用例をご紹介します。
競争力強化が必要だが、何をすればいい?
組織課題:課題の質が大きく変わり、課題への対処方法の見直しが必要となっている
- 1.日本生産性本部プロデューサーが組織の問題意識と課題をヒアリングし、組織変革に関する方向性を共有。
「経営層の問題意識が、一般社員に浸透しておらず、その結果行動の変化に結びついていないことが判明。認識の共有を進め、行動変容に結びつけることに」
- 2.RAPsを実施し、現在の個人とチームの行動(パフォーマンス)レベルを測定。フィードバックを通じ、組織の持てる力(潜在力)を確認するとともに、目指す方向のために不足している資源を特定。変革のためのシナリオを設定。
「リーダーの意識は高いので、個々のメンバーを巻き込むことによるチーム作りによって組織を変革する」
- 3.シナリオに基づき、「巻き込む力」を強化するためのリーダーシップ研修を実施。効果検証。
組織改編やM&Aが相次いだ組織を一つに束ねて、新しい価値を生み出したい
組織課題:組織の一体感を醸成し、チームとしての力をより高めたい
- 1.プロデューサーが組織の問題意識をヒアリングし、現状の課題、目指すべき姿を共有。
「仕事が個人化している。『チームパフォーマンス』が高いレベルにあることを目指す」
- 2.RAPsを実施し、自社の「潜在力」を把握。フィードバックを通じ、特にチームパフォーマンスを軸として、不足している資源を特定し、改革のためのシナリオを設定。
「個人の意識は高いので、『目標の相互依存性』、『組織からのサポート』を高めることにより、『職場のまとまり』を高め、チームとしての力を高める」
- 3.シナリオに基づき、トップからの目標発信や、その現場への浸透を図るためのワークショップなどを実施。効果検証。
競争力獲得のための組織力を高める人財育成トレーニングで、調査を活用したい
組織課題:トレーニングを実施しているが効果が不明確。目的が達成されたかの効果測定をしたい
- 1.プロデューサーがトレーニング対象の属性と研修の目的についてヒアリングし、研修で高めたい組織力、個人行動を共有。
「次世代を担う中核社員を育て、自発的変革行動を高めていきたい」
- 2.RAPsを実施し、個々人への結果フィードバックによる気づきの促し、及び集団としての傾向把握。
「自身の業務レベルでの『自発的変革行動』はできているが、組織やチームを意識した行動が少ない」
- 3.調査結果を受け、組織トップとの直接対話や個々人の行動指針策定などを実施。半年後に再度RAPsを実施して検証。
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